長崎市外国人観光客の実態調査をラジオで取り上げます

暖かくなり、長崎市内を歩く外国人の姿が目立つようになりましたが、私が昨年4月から毎週出演させていただいているNBCラジオ(水曜日)で、4月11日から3回にわたり、長崎市が実施した「外国人観光客実態調査」を解り易く取り上げます。4月11日が観光施設の来訪者に対する実態調査、18日が国際観光船で来訪する外国人に対する実態調査、25日が中国人・アジアからの観光客に特徴的にみられることと課題、です。長崎市で印象に残った場所のダントツNo.1が稲佐山で、原爆資料館・平和公園は1%に過ぎないとか、外国人観光客の三分の一が三万円以上のお金を電化製品に使っているとか、知られていない意外な事実が調査で明らかになります。外国人観光客によって、経済環境が大きく変わるので、企業・商店経営者や行政の方々に関心を持っていただきたいと思います。(画像は長崎港松枝ふ頭に着いたクイーンメリー2)

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市民重視の新しい南島原市制要覧を観ましたか?

4月4日、南島原市高田征一副市長が私がいる大波止の事務所にお見えになり、市民重視で斬新な「2012南島原市制要覧「響」」を頂きました。「響」=「郷の音」で、島原半島の川のせせらぎや棚田を風が通りぬける音やトラクターの音など「故郷の音」が聞こえてくるような内容です(私が農村出身なので特にそう思うのかも知れません)。南島原市の様々な分野で頑張っておられる市民の方々をクローズアップし、「市民」と「子供」を全面に押し出しています。9年前、私が長崎県に来た際に農業の重要性と課題を教えてくださった㈲ながさき南部生産組合代表の近藤一海氏も「農業マイスター」として登場されています。マップの裏が「南島原市の元気印」と題して、農業・水産・歴史の「飛び出す(ポップアップ)絵本」となっています。これまでの「静かな南島原市」からの脱皮の足音が聞こえるようだと思いました。九州全体が日本の国土形成の中で「食と観光のアイランド」と位置付けられて行く中で、観光・物産・企業誘致など、大きな可能性のある同市に期待したいと思います。4月14日午後から15日にかけ、南島原市・雲仙市奥雲仙に行きたいと思います。

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韓国向け住宅・建材輸出と林産資源活用

4月4日朝6時20分頃、モーニングサテライト(東京12チャンネル)で、住宅及び建材輸出の可能性を取り上げていました。私自身、長崎県産(対馬市を含む)の木材を中国でフローリング材として加工し、日本・米国へ輸出するスキームを提案し、県と民間で試験していただき、一定の成功を収めたことがありました(拙著「こうすれば地域再生できる」p75長崎新聞社刊)。今日取り上げられていた事例は、健康指向が高まっている韓国の富裕層向けに、木造住宅を販売するというもので、大都市部から郊外に環境・居住性を求めて移住するマーケット向けの商品でした。韓国の市場に木造建築を輸出する場合、現状では大工さんを日本から派遣し、坪50~60万円で施工すると紹介されていましたので、明らかに富裕層向けだと思いました。富裕層市場を研究してきた私としては、気候の違いを克服する建築技術さえあれば、日本の健康的な木造建築に対するニーズは大きいと考えます。また、新築は難しいが、日本的な建材を取り入れたり、日本の技術でリフォームに取り組む層も出てくるのではないかと思いました。少子高齢化により国内新築住宅市場に限界がある中で、国際価格に比べて割高だと言われている日本の木材をどう輸出するか、知恵を出す余地はまだまだあり、林産資源の活用は地域経済にとっても大きな課題です。

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ソーシャルビジネスのハンドブック作成しました

長崎県産業労働部雇用労政課と当財団が「地域をますます魅力的に~ソーシャルビジネス」と題したハンドブックを県内で初めて作成しました。これは、平成23年度ソーシャルビジネス創出支援事業として実施した普及啓発業務、専門家アドバイス業務、実証実験業務のポイントをまとめ報告するとともに、ソーシャルビジネスを検討したい県民の方々に進め方を簡単に解説したパンフレットです。「ソーシャルビジネスとは何か、どんな活動が多いのか」に力点を置いています。私も「ソーシャルビジネスを成功させるためのワンポイントアドバイス」で登場しています。実証実験の事例として、①㈲松環舎、②特定非営利活動法人フリースクールクレインハーバー、③星野建設㈱、④㈱WAMTuning、⑤合資会社吉田屋、⑥㈱小値賀観光街づくり公社、⑦社会福祉法人ふるさと、⑧特定非営利活動法人アクロス五島、の8団体の活動の新しい点・効果・今後の目標等が整理されており、詳しく知りたい方は問い合わせ先に連絡でき、他のNPO法人や民間企業とのマッチングにも役立つようになっています。このハンドブックをきっかけにして、地域の様々な課題(高齢者の買い物支援、空き家・遊休農地活用、着地型観光、外国人対応サービスなど)の解決に向けて取り組んでいただきたいと思います。

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長崎唐八景の旗揚げを見物

4月1日朝、長崎市唐八景で行われた旗揚げ(主催:長崎新聞社・長崎旗揚げ振興会)を初めて見物に行きました。「旗」とは長崎の方言で「凧(たこ)」のことです。旗揚げは出島でオランダ人の使用人として働いていたインドネシア人によって伝えられたといわれています。長崎の旗揚げの見どころは、旗同士が相手の糸を切り合う旗合戦です。昨日は快晴で、唐八景から茂木・島原半島・熊本県天草が良く見えました。お弁当を持って景色を見ながら食べると、子供に帰ったような素朴な楽しみがありました。長崎ではこの時期強い風が吹き、旗が良く上がるので、昔の人は良く考えたものだと感心しました。公園には山桜・ソメイヨシノ・しだれ桜など桜の種類も多く、同時に花見もできました。リラックスした日曜日でした。(画像は唐八景で行われた旗揚げ風景)

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デザインとアート~上海デザイン曼荼羅

私が番組審議委員長を務めさせていただいている長崎ケーブルメデイア(NCM)から、制作番組「上海デザイン曼荼羅」を送っていただきました。長崎は戦前から上海との関係が深く、「下駄ばきで上海へ」と言われた位、日本郵船の上海丸・長崎丸で上海に行った長崎人は多かったのですが、戦後は長崎市民は上海を知らない人が多く、ケーブルという地域限定の放送局の強みを活かし、この番組を制作していただいたようです。私が中国の現代アートに関心を持ったのは、2004年、長崎県・中国交流のグランドデザインを描くために上海に行ったのが最初でした。中国古来の美術品は上海博物館で膨大な青銅器・陶器磁器のコレクションを見ることができ、同時に来ていたアメリカのヘンリー・キッシンジャー氏にお会いできたことは驚きでした。人民公園内にある上海現代美術館(MoCA)にも行き、ニューヨークの現代美術館(MoMA)とは全く異なる斬新なアートに驚きました。NCM制作の「上海デザイン曼荼羅」は、上海で活躍する様々なデザイナー、アーテイストを取り上げ、中国の同分野の層の厚さを感じさせられました。日本人建築家やファッションデザイナーも多く、「上海で活動することにより、日本と違って世界への情報発信ができる」と発言しているのを聞いて、日本の閉鎖性を感じました。逆に、「上海の建築物や雑貨(グッズ)はまだまだ洗練されておらず、チャンスは多い」ということも言えると思います。意欲ある日本人の若者が、成功のためのチャンスをつかむために、建築・ファッション・絵画・音楽等の分野で、生活・製作コストの安い上海に流れるのも無理はないなと思いました。私は、2008年10月から佐世保新美術館整備基本構想検討委員会の委員長を務めさせていただきましたが、今後地方都市に必要となるのは、美術館併設の美術学校・デザインスクールではないかと思います(シカゴのArt Instituteにも美術学校があった)。デザイン・アートのインフラ・人材があまりにも少ないため、産業競争力が弱くなってきているからです。今後、産業分野を含め、デザイン・アートはアジアを中心として、グローバルな競争時代に入ると思います。日本人が過去培ってきた独創性を維持・発展させられるかに、「物作り日本」の国家としての将来がかかっていると言っても過言ではないと思います。

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福岡大学での介護予防実証実験視察とビジネスマッチング

2月24日、昨年から研究させていただいてきた福岡大学での運動による疾病予防及びリハビリ・認知症予防実証実験を視察しました。全国でも珍しく膨大な実証データの裏付けのある研究で、日本語・英語による論文を数年前から数多く公表しており、海外からも注目されています。これまでは導入は福祉施設ごとが基本でしたが、福岡県には市ぐるみで取り組み、成果を上げているところもあります。詳しい話はここでは書けませんが、地域医療介護予防体制を形成するため、長崎県内の幾つかの福祉施設にもこの研究の成果を導入したいと考えています。また、この研究・介護予防ノウハウを活かした新たなビジネスモデルを作りつつあります。福岡大学におかれてもこの分野で民間企業との産学連携を進めるために大学発ベンチャーを設立される方向で準備されており、一方、関東・関西・福岡で事業を展開しているある民間企業グループが明日4月2日に新会社を設立する予定です。我が国の介護が、医療との連携・財源難・従事者不足・在宅介護の困難などにより制度の根幹が大きな壁にぶつかっている現状で、高齢者の疾病予防・予防介護は、高齢者自身のQOL(生活の質)を高め、国・地方の財政負担を軽減させ、地域や家族の負担を軽減する新しい介護の形を提示する可能性が大きいと思います。

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観光丸就航内覧会に出席

3月30日午後、「観光丸」就航に先立ち、内覧会が大波止ふ頭で行われ、私も出席させていただきました。初代「観光丸」は、長崎海軍伝習所において、勝海舟・榎本武揚・五代友厚等を育成し、勝海舟の主宰した私塾「神戸海軍塾」にて、坂本龍馬等の幕末の志士を多数育て、日本の近代化に大きく寄与した長崎と縁の深い艦船です。「観光丸」の名称は、儒教の経典「四書五経」の易経「観光」=「その国の光を観れば治乱興廃ぶりがわかる、良い国にするために広く諸国を回ってその目で確かめる」から来ており、現在の「観光」の意味の起源です。本船は、初代「観光丸」をオランダ国立アムステルダム海事博物館所蔵の設計図面を基に、フェロルメ造船所で昭和62年に忠実に復元されたものです。平成24年4月7日から、観光丸クルーズが就航し、長崎港内のお台場・史跡を巡り、三菱長崎造船所の歴史等の説明をすることになります。長崎に来られて幕末~明治にかけての歴史を学び、日本の近代化の足跡を追っていただきたいと思います。

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軍艦島の経済効果は極めて大きい

3月30日、長崎市にある世界遺産候補「軍艦島」(端島)の平成23年度の経済効果を算出しました。結果は年間約22億円で、平成21年度の約21億円より増加しています。九州新幹線長崎ルートの経済効果推計が年間130億円程度ですから、一つの観光資源で22億円は極めて大きな効果ということができます。これは、平成24年3月1日~14日に実施したアンケート調査に基づいて算定したもので、調査結果を分析すると、興味深い事実が浮かび上がってきます。軍艦島上陸の印象については、「大変良い」62%、「良い」32.9%で、平成21年度の同46.9%、42.9%より高まっています。一方、軍艦島クルーズの乗船料については、「高い」6.3%、「やや高い」50.9%で、不満があることがわかります。また、長崎訪問の日数については、平成23年度は、「長崎市内で宿泊」80.3%、「日帰り」7.1%で、平成21年度の同60.9%、28.8%よりも宿泊客が大幅に増加しています。軍艦島観光は、一時のブーム状態は過ぎていると思われますが、依然根強い人気で、今後世界遺産登録に向けて、国内外の観光客の関心を集めることが予想されます。長崎近代化遺産研究会でも全国に向けた遺産に関する書籍出版で、情報発信していきたいと思います。

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長崎県亜熱帯植物園提言書を知事に提出(記事)

3月27日夕方、中村知事に長崎亜熱帯植物園提言書を提出させていただきました。

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