若い人の活力で日本を変える時代

1/29は、パシフィコ横浜で開催された、「IR展示会」をMICEの参考として、拝見しました。IR事業者のブースもありましたが、イメージ戦略で、手品やシヨウで「IRは華やかで楽しい」ということをアピールしていたように思います。ちなみに横浜市も、日本のIRの候補地の一つです。具体的だったのは、IRへの入所管理・顔認証の展示をしていたIT企業で、IRがすでにAI等を駆使して先端産業化していることを改めて実感しました。IRエリア周辺全体が「スマート・シテイ」になることもありうると感じました。単なる実証実験ではなく、今年の東京オリンピックを機に、一気に実用化していくでしょう。IRは次世代産業を揺籃すると思います。

今、JALの機内でこれを書いています。最近JAL長崎―東京便は満席です。大体、予約する際の席が決まっていて、国会議員・県会議員・市長にお会いすることも多いのですが、私のようにエコノミー席しか使わない人間でも、日本を代表する選手のお母さまにお会いしたり、有名なベンチャー企業のオーナーや著名な医師・弁護士に会うこともあります。私の年代だと、飛行機に乗るとき、ある程度きちんとした服装をする傾向にあったのですが、最近は外見からでは、なかなか著名人を見抜けないと感じています。著名人や金持ちほど、カジュアルな服装をしているからです。アメリカや中国の元ベンチャー企業のオーナーも、一人で乗っていたら、全く気付かないような、普通の服装をしています。良くみると、シャツや靴や時計が大変高価なブランドだったりするのですが、スニーカーを履いていたり、分かりにくい地味な服装をしていることが圧倒的に多いのです。もちろん、話せばわかりますが、その時は、特異な経験と見識を持った方で、楽しい会話となることが多いのです。

これからの日本は、服装とか、見た目ではなく、どんな若者でも、一定の要件を満たせば、どこまでもリッチになれる時代だと思います。アメリカ社会がそうであってきたように、「チャンスを捉えて逃さない」(失敗を恐れずやってみる)、「なんでもチャレンジしてみる」人が、いつかは報われる時代にやっとなったと思います。それは、各人それぞれの分野で、「社会や人間のニーズに応える」ことで、社会的にも個人的にも評価される社会になったことを意味します。

私は20年前に、コンサルテイングファームという、日本には当時無かった、インターネットで、クライアント企業の法務・会計・税務・労務等を支援する会社の創業・株式公開のために顧問に就任したことがあります。当時30歳台前半の弁護士・公認会計士・司法書士等の熱心な取り組みを支援することになったのです。当時、医療分野で類似のビジネスモデルアメリカにありましたが、日本にはまだありませんでした。このビジネスモデルは、クライアント企業支援のほかに、士業(国家資格等の保有者)の最新情報・コンサルテイング力支援と、ナレッジマネジメント(暗黙知から形式知への転換)を図り、データベース化するシステム構築を伴うもので、ビジネス化に成功しました。そのころ私の相談相手の一人が、当時慶応大学教授の竹中平蔵氏で、その時に、この会社の成功事例を含めて、新時代を切り開くために、共著「学習する会社のナレッジ・コラボレーション」(かんき出版)を発行しています。顧問兼株主を10年間させていただきました。時代が少し早すぎたのかも知れません。しかし、あの時の経験が、今も、ビジネスを見るときや創業支援するときに生かされています。当時は「ビジネスモデル」という発想がまだあった時代でした。現在は、AIやIoTの技術が導入されているので、「死の谷」を越えるのは、そう難しいことではありません。株式市場も創業後年数を経ていない企業でも株式公開できる時代になっています。20年前に比べると、はるかに創業・ベンチャー企業を起こしやすい環境が整ったというべきでしょう。

私は、地方にいても、全国・世界に物やサービスを提供できる企業が生まれ、上場できる日を待ち望んでいます。若者の時代を捉える感性と情熱と、市場拡大・組織運営をサポートできる経験者がマッチできれば、離島からですら、上場企業を生み出せると思っています。

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