福岡大学での介護予防実証実験視察とビジネスマッチング

2月24日、昨年から研究させていただいてきた福岡大学での運動による疾病予防及びリハビリ・認知症予防実証実験を視察しました。全国でも珍しく膨大な実証データの裏付けのある研究で、日本語・英語による論文を数年前から数多く公表しており、海外からも注目されています。これまでは導入は福祉施設ごとが基本でしたが、福岡県には市ぐるみで取り組み、成果を上げているところもあります。詳しい話はここでは書けませんが、地域医療介護予防体制を形成するため、長崎県内の幾つかの福祉施設にもこの研究の成果を導入したいと考えています。また、この研究・介護予防ノウハウを活かした新たなビジネスモデルを作りつつあります。福岡大学におかれてもこの分野で民間企業との産学連携を進めるために大学発ベンチャーを設立される方向で準備されており、一方、関東・関西・福岡で事業を展開しているある民間企業グループが明日4月2日に新会社を設立する予定です。我が国の介護が、医療との連携・財源難・従事者不足・在宅介護の困難などにより制度の根幹が大きな壁にぶつかっている現状で、高齢者の疾病予防・予防介護は、高齢者自身のQOL(生活の質)を高め、国・地方の財政負担を軽減させ、地域や家族の負担を軽減する新しい介護の形を提示する可能性が大きいと思います。

カテゴリー: 医療福祉   パーマリンク

コメントは受け付けていません。