人間は「食べる」ことに始まり「食べる」ことに終わる~これからの食提供サービス

6月13日、生活協同組合コープおおいたが提供している「コープの夕食宅配、ふれあいハート便」を試食しました。これは、熊本市にある㈱すぎのフーズ(パンで有名な㈱フランソアの子会社)が提供している弁当・寿司・惣菜を月曜日~金曜日、毎日宅配しているものです。試食したのは、496kcal、塩分1.8gの献立で、牛肉のすき焼き風煮、野菜の豆腐煮、小松菜のごま和え、パンプキンチーズサラダ、白飯でした。高齢者向けの宅配弁当で、若者には物足りないかも知れませんが、低カロリー・減塩で、健康弁当としては大変良い商品です。高齢者世帯・独居世帯、自分で食事を作れない人が増える長崎県でも同様の宅配弁当が必要になると思います。子供の食(子供の時、何を食べて育ったか、母親の愛情が注がれていたか)」も人生を左右しますが、高齢者の食も人生の終わりに最も重要な課題になるのではないかと思います。医療行政・公衆衛生に人生をささげた私の母が、私が子供の時いつも言っていた「人間は最初と最後が最も大事」という言葉を時々想いだします。人間は食べることに始まり、食べることに終わると思います。

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日本の経済産業が成長するために~「九州産業融合型経済研究会」で議論

欧州危機が深刻化し、新興国を含む世界経済の成長鈍化が顕著になる中で、日本が成長性のない国になることは、将来の自立的な社会保障・財政システムを含め、様々な問題を引き起こすと考えます。今は金融緩和によるデフレ脱却を目指していますが、国家戦略としても、潜在成長率を高める政策が同時におこなわれないと、20年近く続いている日本のデフレ脱却は難しいと思います。日本の戦後の成長は、政府の有効な戦略・産業政策があり、官民共同で行われてきたと言えますが(たとえば輸出型=自動車・電機等)、成熟経済化を展望し、2000年以降、国は産業政策を重視しなくなりました。しかし、国よりも小さな地域で、民間の力を促進することが必要な地方では、今も、一定の産業政策が必要ではないかと思います。福岡市にある九州地域産業活性化センターにおかれては、「九州産業融合型経済研究会」を発足し、成長産業分野振興のための融合化促進及び革新企業の発掘・振興についての議論をし、プロジェクトの抽出・提案を行う予定です。九州地域を新たな成長を促す「産業融合地域」として変革するにはどうしたらいいか、九州の中小企業がこれにどのように参加するのか、方策を探ることは重要で、国にとっても必要な検討だと思います。私も委員の一人として参画する予定です。

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経営者の本が必要となるとき~私が成長企業の経営者に勧めている経営者本

6月12日のモーニングサテライト(東京12チャンネル)で、中国で日本の経営者(松下幸之助氏、稲森和夫氏、柳井正氏など)の本が売れており、稲盛和夫氏(京セラ、JAL)の書かれた本が100万部を突破したことが取り上げられていました。稲盛氏は、重慶で行われた経営者の大会で講演し、テレビ局からの取材で「中国が先に豊かになれる者から豊かになるという改革開放が格差を生み、曲がり角に来ており、その打開に参考になるのでは」という意味のコメントをされていました。私の経験を振り返ると、経営者が壁にぶつかったり、従業員やお客様とさらに成長しようとするとき、「生き方、考え方」が成否を大きく左右します。そのような場合、他の成功した経営者の苦悩・失敗と栄光・成功の道筋が大変役立つと思います。私は若い時から生前の松下幸之助氏、レオ・メラメド氏(CME=シカゴマーカンタイル取引所=会長)を始め多くの優れた経営者から直接多大の影響を受けてきました。いつも忙しい経営者に会うことはできませんが、経営者本も書かれた生き様を学習するという点で、大変役に立ちます。自分が経営者でない場合でも、経営者の参謀役として経営者の行動を理解し、ともに方針を考える必要がある人も常に優れた経営者に会い、経営者本を読んでおくことが必要です。「人間の本質」を理解することなく、企業・組織を経営することはできないからです。私は週に2冊程度は本を読みますが、繰り返し読み返している本に、本年4月に出版された経営者本「成功は一日で捨て去れ」(柳井正氏著、新潮文庫)があります。常に成長を続けるファーストリテイリング(ユニクロ)の経営者として経験した様々な苦悩・失敗(マーケテイング、役員の人選、企業買収など)が克明に書かれていて、失敗した際にどうしたか、が全国の経営者にアドバイスしている私には最も参考になります。特に成長企業の経営に携わる方々にはお勧めしており、毎年の新年の抱負が収録されているほか、Fast Retailing Way(企業理念)のStatement「服を変え、常識を変え、世界を変えていく」(佐藤可士和氏と作成した)をどう実現してきたかに注目してほしいと思います。

 

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西九州統合型リゾート研究会総会開催~古賀一成衆議院議員もご出席

6月11日午後、西九州統合型リゾート研究会総会がハウステンボスのホテルヨーロッパ内レンブラントホールで開催され、私が有識者委員会委員長として「九州・アジア統合型リゾート構想」について説明させていただきました。国際観光産業振興議員連盟の古賀一成衆議院議員も来賓としてご出席になっていただきました(画像は古賀一成議員、前田一彦同研究会会長、朝長則男佐世保市長、澤田秀雄ハウステンボス社長)。同議員からは、内閣部会・国土交通委員会・法務委員会を通り、法案は今国会にも上程の予定であること、法案通過後全国からの提案を受け付け、コンペで3カ所選ぶことになる見込みであるとの説明をされました。なお、来賓はほかに大久保ゆきしげ参議院議員もご本人がご出席いただきました。

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西九州統合型リゾート研究会有識者委員会開催~「日本を元気にする九州の提案」

6月8日夕方、西九州統合型リゾート研究会有識者委員会が開催され、マスコミ公開の下、九州・アジア統合型リゾート構想(案)が事務局から説明され、委員から意見が出されました。6月11日に開催される同研究会総会で有識者委員会委員長を務めさせていただいている私から、構想を説明する予定です。これは、特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律(IR=Integrated Resort推進法)の制定の前に、オール九州で、カジノを含むIRの提案を全国に対して情報発信するものです。IRは、国が推進する観光立国(外国人観光客誘致)の一環で、観光を通じて地域に多大のメリットをもたらす可能性が大きい一方、カジノが社会に及ぼす可能性のある懸念事項(青少年育成面、依存症対応など)を防ぎ、地域社会の合意を得ることが必要になります。また、環境に配慮し、九州が有する豊かな観光資源(海洋を含む大自然、歴史・文化、食、温泉等)をそのまま活かして、大都市やアジアのIRとも競争し得るリゾートに発展させていく内容となっています。詳しい内容は11日に同研究会から公表される予定です。

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西日本新聞モニターの紙面評価に掲載されました

6月8日、私が第28期モニターを務めさせていただいている、西日本新聞の紙面評価に「分権、観光、環境問題提起を」と題して、画像の通り掲載されました。興味のある方は紙面をご覧ください。主題は、「①西日本新聞は、九州ブロック紙という性格から、九州地域全体の将来を形成する課題を地域住民とともに考え進む起爆剤になってほしい。②地方分権・観光・環境は硬いテーマであるが、地域住民の生活を長期にわたって左右し、避けられないことであるので、読者に気づきを与え、皆で考える機運を醸成してほしい。」ということです。長崎県に来て今年10月で10年になりますが、国土形成計画の委員会、九州地域産業活性化センターの研究会、九州経済連合会の研究会などで委員を歴任させていただく中で、九州地域の戦略的発展策を推進するには、上記三つのテーマの九州全体としての合意と具体化が必要と考えて来たことが背景にあります。

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長崎大学公開講座「ソーシャルビジネスの必要性と先進事例」に出席しました~できない理由をかんがえるのではなく、どうしたらできるかを考える文化

6月6日夜行われた、平成24年度長崎大学公開講座「ソーシャルビジネスの必要性と先進事例」に出席しました。一般社団法人SINKa代表理事の濵砂清氏の講演で、福岡県・九州・全国の多くの事例が紹介されました(Studio Ashi、コックソース、ベロタクシー、ハットウオンパク、やねだん、海士町、いろどり等)。最後に質問させていただきましたが、NPOと同様、「事業型中間支援組織でないと、NPO等を支援できない」とおっしゃっておられました。私の認識と同じで、兵庫県・神戸市の中間支援組織のように、今後は各地域に得意分野の異なる複数の自立型(事業型)中間支援組織が必要になると思います。私は中小企業診断士として、長崎県内を中心としてソーシャルビジネス(SB)、コミュニテイビジネス(CB)のマーケテイング・経営アドバイスを行うことがありますが、社会的使命感以外に事業感覚がないと、今後のソーシャルビジネス運営は無理だろうと思います。ソーシャルビジネスの中にも、ベンチャー企業と同様、経営が立ち行かなくなる事業が増えてくると思います。画像にあるように、「できない理由を考えるのではなく、どうしたらできるか」を考える必要があります。それと、会場からの質問がありましたが、社会全体が、「NPO・ボランテイア等」というひとくくりの理解ではなく、「ボランテイアはボランテイア、NPO・CBは経営を伴うもの」という理解に変わらなければ、活動に対して適切な支援ができず、メリットも享受できなくなると思いました。

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長崎ケーブルメデイアに今日出演予定

ローカルな話で済みませんが、6月6日午後5時からの長崎ケーブルメデイア「なんでんカフェ」の「菊森さんに聞いてみよう!」という新コーナーにゲスト出演する予定です(19時、21時、23時の3回再放送、デジタル11チャンネル)。今回のテーマは「長崎・上海航路開通と国際観光客」です。2年くらい前までNHK・TVQ(テレビ九州=東京12チャンネル系)・KTN(テレビ長崎=フジテレビ系)等生出演が多く、最近では収録にしてもらっていたのですが、久々の生です。生放送は1回目だけで再放送は収録でしょうから、とても気が楽です。(笑)

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壱岐市白川博一市長にお会いしました~観光振興と離島振興

6月4日、壱岐市の白川博一市長と、同市役所でお会いし、一時間程度、今後の同市の政策についてお聞きし、意見交換させていただきました。今年3月末に私が委員長として各委員のご意見をまとめさせていただいた「壱岐市観光振興計画~玄界灘の宝石箱・壱岐ー二千年の歴史と美食を求めて~」を、市長は二度読み返し、「新たな観光まちづくり組織」の設置を含め、実行する目途を半年程度の間に立てるよう、指示されているとのことでした。また、全国離島振興協議会の会長となられたこともあり、「離島のハンディとなっている航路運賃問題を緩和するための人流・物流ともにJR並運賃の実現」で意見交換させていただき、盛り上がりました(私はNBCラジオのコラムで6回シリーズで離島経済を取り上げています)。私の方からは、①壱岐市発展の起爆剤となる観光振興プロジェクト(観光振興団体整備・強化、一支国博物館の活用、「景観計画」の策定、離島初の「シーニックバイウエイ」の整備)、②物産・観光振興拠点の整備(島内・島外、アジア観光客誘致を含む)などについて、ご提案し、熱心に聞いていただきました。今後も、観光・物産を始めとして、離島振興・計画具体化のお役に立てればと思います。なお、同日は沖縄に台風が接近していましたが、海はほとんど波がありませんでした。(画像は壱岐岳の辻から眺めたゆったりした郷ノ浦の景色)

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予防医療・介護のビジネス化と社会的使命

6月3日夕方、福岡大学スポーツ科学部の田中宏暁先生とお会いします。先生は一人ひとりに対して適切な運動(ニコニコペース・トレーニング)による予防医療・介護を推進し(過度・不適切な運動は却って健康を害する可能性もあります)、ご自身も一旦肥満状態になられたそうですが、46歳からマラソンランナーとして、世界・日本で開催されるマラソン大会に出場されています。予防医療・介護は、既存の医療業界・福祉業界と対立するものではなく、国・地方の財政が厳しくなる中で、長生きできる健康な国民を増やすことが、本人の幸福につながるものと思います。したがって、ビジネス化と並んで、予防医療・介護予防を社会ぐるみで国民運動にまで高めていくことが必要であると思います。福岡県のある地方公共団体では、田中先生の運動を住民活動として採用しています。昨年12月21日、田中先生を長崎市にお呼びし、講演会を開催しましたが(画像)、東長崎地域では、ニコニコペースのスロージョギングを続けておられるそうです。ビジネス化と社会活動の両面で、予防医療・介護の試みを続けることが、社会的使命であると思います。

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