日本の経済産業が成長するために~「九州産業融合型経済研究会」で議論

欧州危機が深刻化し、新興国を含む世界経済の成長鈍化が顕著になる中で、日本が成長性のない国になることは、将来の自立的な社会保障・財政システムを含め、様々な問題を引き起こすと考えます。今は金融緩和によるデフレ脱却を目指していますが、国家戦略としても、潜在成長率を高める政策が同時におこなわれないと、20年近く続いている日本のデフレ脱却は難しいと思います。日本の戦後の成長は、政府の有効な戦略・産業政策があり、官民共同で行われてきたと言えますが(たとえば輸出型=自動車・電機等)、成熟経済化を展望し、2000年以降、国は産業政策を重視しなくなりました。しかし、国よりも小さな地域で、民間の力を促進することが必要な地方では、今も、一定の産業政策が必要ではないかと思います。福岡市にある九州地域産業活性化センターにおかれては、「九州産業融合型経済研究会」を発足し、成長産業分野振興のための融合化促進及び革新企業の発掘・振興についての議論をし、プロジェクトの抽出・提案を行う予定です。九州地域を新たな成長を促す「産業融合地域」として変革するにはどうしたらいいか、九州の中小企業がこれにどのように参加するのか、方策を探ることは重要で、国にとっても必要な検討だと思います。私も委員の一人として参画する予定です。

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