磯の香りあふれる、大村湾のアワビを味わいました

5月12日、長崎県大村市のヤスダオーシャンホテルの昼食会で、大村湾で養殖されたアワビの刺身をいただきました。窓からは大村湾と緑濃い臼島(うすしま)がまぶしく眺められました。アワビは全国では宮城県の泊漁港・北上漁港、岡山県の下津井漁港などが有名ですが、いずれも身が固くて、コリコリ食感が良い一方、高齢者などには食べにくいとの声も聞かれます。大村湾は閉鎖性水域で波がほとんどなく湖のような海なので、身のやわらかいアワビの養殖が海上でも可能なのです。私はこれまで、五島列島での陸上養殖アワビの事業化をお手伝いした経験があり、これも水温・水質の管理がうまくできれば経営的にも成功しますが、大村湾という特殊な自然環境を利用した養殖アワビも良い商品になります。アワビの肉は昆布の香りがしますが、肝はコクがあって大変おいしいものです。東京では新鮮なアワビを食べにくいですが、長崎県では、アジ・サバなど他の魚介類と同様、鮮度の高いものが味わえます。これも長崎県に住む楽しみだと思います(マサバの刺身は最初怖かったけど、腕のいい熟練した調理師が調理すれば安心です)。昼食では、他に地元の大村牛(長崎牛の一つ)のステーキもいただきました。是非長崎県に来てぜいたくな食材を味わってみてください。(画像は大村湾のアワビの刺身、手前が肝)

カテゴリー: 長崎 | コメントは受け付けていません。

えきなかビジネスは今後も伸びる~博多駅みどりの窓口で考えました

5月11日福岡にある国の機関や経済団体等を訪問した後、夕方JR博多駅のみどりの窓口に行った際、ガラスの仕切りを隔てて「tsubame cafe」という喫茶コーナーがあり、休憩や打ち合わせに丁度いい、白を基調として明るいスペースがあり、コーヒー一杯200円で販売されていました。また、その前には、「外国語対応窓口」と書かれた、英語・中国語・韓国語による総合案内コーナーが置かれていました。私は若いころ、三井住友銀行東京営業第二部でジャパンエナジーグループを担当させていただいていたことがあり、グループ企業であったam/pm(エーエム・ピーエム)というコンビニの経営戦略をお手伝いし、西武鉄道や東武鉄道の駅周辺の空きスペースにコンビニを設置する紹介をしていたことがあります。20年くらい前なので、「えきなか」という言葉はまだなかったのですが、潜在成長性を考え、集客装置としての駅の開発に力を入れる必要性を感じ始めていました。東京駅を始めとして、全国の主要駅が巨大な売り場に変わる「走り」のような黎明期だったと思います。利便性から昨年開業したJR九州の「博多シテイ」は活況を呈しており、今後も「駅」が商業・街の中核施設の一つとして重要性をさらに増していくことが予想されます。日本の人口が減少する中で、外国人対応が不可欠となり、昨日みた光景(画像)は、日本社会や観光立国・日本の構造変化を象徴的に表現していると思いました。今後は東京メトロを始めとして、全国の地下鉄が有する不動産を商業施設に変えていきたいと思います。

カテゴリー: 観光 | コメントは受け付けていません。

長崎駅周辺土地区画整理審議会が開催されました~長崎の新しい顔作りを皆で進めよう

5月10日午後、長崎市の長崎駅周辺土地区画整理審議会が開催され、私が会長として出席させていただきました。審議会は公開で行われ、評価員の選任(土地区画整理法第65条第1項)のほか、これまでの事業の進捗状況が報告されました。配布された計画平面図には、長崎駅新駅舎の西口駅前広場、東口駅前広場が新たに描かれています。当審議会としては、仮換地指定・換地処分を順調に進め、土地区画整理事業を成功させたいと思います。当審議会以外の部分として、県庁建設や新長崎駅西口のコンベンションホール・ホテル・駐車場建設などを進め、国際観光都市・長崎の顔にふさわしいエリアとなるよう周辺住民の方々と一緒に街作りを実現することが、長崎発展の起爆剤になると思います。

カテゴリー: 街作り | コメントは受け付けていません。

諫早市の街作りのための再開発事業~特定業務代行者選定委員会に出席しました

5月9日午後、諫早市栄町東西街区第一種市街地再開発事業の特定業務代行者選定委員会が開催され、委員として出席し、委員長に選任されました。同事業は、長崎県の中心市街地再開発事業としては規模がやや大きいもので、事業規模56億円(内工事費36億円)と公表されています。中央のアーケード街を挟んで、西街区と東街区に分かれ、西街区は敷地面積約3,500㎡、店舗・住宅・駐車場で14階建て、東街区は敷地面積約3,000㎡、店舗・医療施設・高齢者施設で8階建てとなっており、私がかねてより提唱している中心市街地の定住化と高齢者が住みやすい街作りに合致した複合施設です。このモデルは長崎県の他の再開発に影響を与えるとともに、全国のリードケースとなることが予想され、地方の実情に合った施設であるため、組合・コンサルと特定業務代行者が力を合わせて、ぜひとも成功させていただきたいと思いました。

カテゴリー: 街作り | コメントは受け付けていません。

アジア観光客の関心・行動は欧米観光客と異なる~国際観光客ニーズへのきめ細かな対応を

今年4月にもNBCラジオで3回にわたり取り上げましたが、日本が「観光立国」を目指すならば、外国人観光客のニーズに適切に対応することが必要です。長崎市が2011年9月~2012年2月に行った外国人観光客の実態調査(一般の外国人観光客・国際観光船で来訪する外国人観光客)のデータを仔細に分析すると、アジア観光客と欧米観光客とで大きく異なっていることが良くわかります。大きな違いの第一点は、多くの欧米観光客はメインルート中心に旅行しており長崎にはまだ余り来ていないが、長崎に来るアジア観光客はアジアに近い九州中心に旅行していることです。第二点は、長崎での観光消費額が、アジア観光客は平均14.5万円、欧米観光客は3.7万円と大きな開きがあることです。この背景としては、アジア観光客は、本国に安くて良い電気製品・化粧品等が、まだ少ないため、買い物ニーズが大きく、また、高い所得階層の方々が観光客としてきている可能性があると思われます。これらの点から、ここ5年間程度は、九州・長崎県としてはアジア観光客への対応を優先させることが必要ですが、その次に備えた準備も怠ってはならないことを示しています。現時点では、長崎市の観光に関する満足度は高く、あえて課題をまとめるなら、①インターネット・wi-fi環境の整備、②両替場所の充実、③長崎人との会話などのコミュニケーション、であることが調査から読み取れます。このような調査結果を政策や民間企業の行動に活かして欲しいと思います。

カテゴリー: 観光 | コメントは受け付けていません。

アジアとの交流促進を~九州工業大学のマレーシア校設置に思う

5月8日の西日本新聞3面に「九工大がマレーシア校~来年5月検討バイオマス研究推進」という記事が掲載されていました。私は、23年度から九州経済連合会に設置された「九州の公立大学の在り方を考える研究会」の呼びかけ人の一人を務めさせていただいていて、今年3月に提言書「地域の中核人材を地域で育てるために」をまとめていただきましたが、その中でも九州の活性化に向けた課題の一つとして、「グローバル人材等多様な人材の育成」が盛り込まれています。国立大学法人も含め、産官学を上げてアジアとの交流を促進することは九州や各県など地域の発展に不可欠で、理科系・文科系問わず急ぐべきであると思います。私は、中国・韓国などアジアで開催された国際学会で研究発表してきた経験から、アジア諸国が現在最も求めている医療・土木・IT・環境バイオ等のインフラ作りに応えていくことを優先すべきであると考え、その観点からアドバイスをさせていただいています。詳しくはここでは紹介できませんが、実際、中国・ベトナム・インドネシア等から気づかなかったようなニーズ・問い合わせがあり(理系・文系とも)、必要なものについてはコーデイネートしています。日本が明治維新や戦後復興に必要な技術・社会インフラをイギリス・ドイツ・アメリカ等から学び助けられて自立の道を歩んだ歴史を振り返れば、日本や九州や長崎県がアジアに提供すべきもの、交流すべきことは明らかだと思います。相互理解とニーズへの対応が国際交流の第一歩なのですから。

カテゴリー: 経営 | コメントは受け付けていません。

離島特区の創設与野党大筋合意~さらなる離島振興を

5月6日の日経新聞2面に「離島特区創設へー与野党大筋合意~領土保全の狙いも」という記事が掲載されました。「議員立法で各党が共同で提出し、今国会中の成立を目指す」と書かれています。私は「やっと離島特区が出された」と思います。国全体から見たら領土保全、国土と国民を守るという最も基本的な政策目的であり、長崎県内の4大離島を含め、多くの離島を擁する長崎県から見て、島民の生活を守り産業を振興するという最重要課題の一つです。私は、2004年11月から対馬市行財政改革推進委員会委員長や、2011年11月から壱岐市観光振興策定委員会委員長を務めさせていただき、また2009年7月から長崎県離島基幹航路運賃対策協議会委員をさせていただいた経験から、離島に対しては財政、産業、交通・エネルギー・医療福祉・人材育成等インフラの面から国・県の支援をさらに拡充することが必要であると思います。離島のハンデイをプラスに転換する行政・民間の手法もあるので、ながさき地域政策研究所においても離島研究センターを設置して、これらのテーマを引き続き実践的に研究し、政策企画力向上につなげていきたいと考えています。(画像は船から見た美しい対馬厳原の港の風景です。2011年2月9日撮影。)

カテゴリー: 長崎 | コメントは受け付けていません。

長崎の「猫通り」に住む

連休らしい話題を一つ。休みになると私が9年半住んでいる長崎市新地町の路地に住み着いた5匹の野良猫を見に多くの観光客が訪れます。猫は三毛猫・キジ猫・黒猫です。以前は子猫が生まれて10匹くらいいたのですが、貰われて行ったのか、減っています。私が家に入ろうとしても、4~5人のカメラを持った女性のグループや家族連れが占拠して狭い路地が通れなくて困ることがあります。猫を抱いたり、接写したり、熱中しているので、声をかけづらく、私が路地の反対側から家に入ることもあります。猫の方も観光客慣れして、普段私が路地を抜けようとすると逃げるどころか、近寄ってきます。猫は可愛いと思ったことはありませんが、毎日見慣れていると「仕方ないな」と思ってしまいます。私はビルの3階をワンフロア借りて住んでいますが、先月4階の住人が入居する前に不動産屋さんが私の職場に来て、「4階に今度入る人は猫を飼っていますが、よろしいでしょうか?」とおっしゃいました。どんな猫なのかわからないから「駄目です」とも言えず、「はい」と答えてしまいました。まさか犬のように大声で吠える猫はいないだろうと思います。世の中にはなぜこんなに猫が好きな人が多いのか、呆れてしまいます。おまけに「日本長崎ねこ学会」という学会まであるというのですから驚きです。確かに長崎は港町なので猫が多く、しかも「尾曲がり猫」と言って、尻尾が曲がったり、短くなったりした猫が殆どで、尻尾がまっすぐ伸びた猫は見たことがありません。突然変異の上、劣性遺伝が続いたのでしょうか?ブログに猫のことを詳しく書くと、見に来る人が増えて路地が通れなくなるので、この辺にしておきます。(画像は、路地にいた5月4日の夕方の5匹の猫)

カテゴリー: 長崎 | コメントは受け付けていません。

少子高齢化と流通業~オーバーストア解消と都心回帰が必要

5月3日・4日連休を東京の自宅で過ごして4日夜長崎に戻りました。自宅近くの新宿やアジア人のメッカになっている銀座は、人であふれていました。4月17日に総務省から昨年10月1日時点の人口統計が公表され、NBCラジオの私が出演させていただいている「おはようコラム」でもシリーズで取り上げていますが、日本の人口は前年比26万人(0.2%)減少し、地域別には関東圏・福岡の人口は増加し、その他の都市圏や地方の人口が減少を続けています。各地域でも、都心部への人口移動が始まっており、高齢化に伴って、郊外から医療機関・買い物等に便利な都心部・中心部に人口が集中する傾向は今後も続くと予想しています。高齢者の車運転の危険性を考えると、コンパクトシテイ化は不可避だと思います。行政がこのような構造変化に対応するのは当然ですが、民間企業、特に消費者を対象にする流通業・サービス業等は変化への対応を急がないと、企業の発展もないし、大きなリスクを負うことになると思います。特に小売業は、消費金額自体の減少幅は小さいですが、商業床面積が増加して来てオーバーストア状態が続いて、百貨店・GMS(General Merchandising Store)から、SPA(Speciality Store Retailer of Private Label Apparel)等のカテゴリーキラーに売上が大きくシフトしていることは良くご存じのとおりです(百貨店の月坪売上が1990年の半分以下に減少)。しかも、消費地が郊外から都心部にシフトしており、今も郊外出店攻勢をかけるGMSや食品スーパーの出店見直しが必要になると思います。私が依頼を受ける講演でも今後の出店政策の在り方をテーマに要望されることが多く、関心は高まっています。商業施設を誘致したい地方公共団体や、出店攻勢をかける小売業に融資している金融機関も今後は業態選択等慎重な対応を求められます。

カテゴリー: 世界日本経済 | コメントは受け付けていません。

怖がりなのに飛行機好き~ジェット機とプロペラ機

私は大の飛行機好きで、ジェット機ならばどんな小型でも平気で乗ります。25歳の時、クリスマス休暇にクロスカントリースキーを練習するため、アメリカでシラキュースからユーチカまで吹雪の中を定期便の15人乗りジェット機で行った時も楽しかったです。今も年間に80回は飛行機に乗っています。でも大変な怖がりで、天候の悪い時の離陸直後は大いに揺れるので、慣れたとはいえ、本を読むのをやめ、じっと目をつぶっています。着陸直前はどれほど揺れようと(ボーイング機よりエアバス機の方が着陸の時は揺れが大きい)、揺れるのは当たり前と思っているので、怖くはありません。ジェット機はいいのですが、耐えられないのはプロペラ機です。長崎から壱岐・対馬に行くときはORC(オリエンタル・エア・ブリッジ)に乗れば大変便利なのですが、怖くてとても乗れず、いつも福岡経由で壱岐・対馬に行っています。これは、35歳の時、依頼があって東京からペンシルベニア大学ウオートン校に経済講演に行った際、ニューヨークのニューアーク空港からフィラデルフィアまで空路で行く予約を旅行会社が気を利かせて入れてくれたことが原因です。夕方でしたが、上下に大きく揺れて、わずか30分くらいの所要時間でしたが、外の景色を見る余裕もなく、ずっと目をつぶったままで、1時間以上に感じられました。福岡ー対馬間も、一時ボンバルデイア製の大型プロペラ機が飛んでいたことがあり、乗ってみたら快適でしたが、その後、海外で同型機に事故が相次いだため、ANAはジェット機に変えたようです。冬の対馬は大陸から吹く風が強く、山を切り開いて作った対馬空港はまともに風を受けるため、ジェット機でも一度で着陸できず、二度目のトライで着陸したこともあります。人からはジェット機よりプロペラ機の方が安全性が高いと言われますが、根拠があるかどうかも良くわかりません。飛行機にまつわる話題はまだまだ尽きませんが、長くなるので、この辺にしておきます。(画像は4月30日、伊丹ー長崎間を乗ったCRJ200。小型ジェットでも快適です。)

カテゴリー: 観光 | コメントは受け付けていません。

1 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 133