アジアとの交流促進を~九州工業大学のマレーシア校設置に思う

5月8日の西日本新聞3面に「九工大がマレーシア校~来年5月検討バイオマス研究推進」という記事が掲載されていました。私は、23年度から九州経済連合会に設置された「九州の公立大学の在り方を考える研究会」の呼びかけ人の一人を務めさせていただいていて、今年3月に提言書「地域の中核人材を地域で育てるために」をまとめていただきましたが、その中でも九州の活性化に向けた課題の一つとして、「グローバル人材等多様な人材の育成」が盛り込まれています。国立大学法人も含め、産官学を上げてアジアとの交流を促進することは九州や各県など地域の発展に不可欠で、理科系・文科系問わず急ぐべきであると思います。私は、中国・韓国などアジアで開催された国際学会で研究発表してきた経験から、アジア諸国が現在最も求めている医療・土木・IT・環境バイオ等のインフラ作りに応えていくことを優先すべきであると考え、その観点からアドバイスをさせていただいています。詳しくはここでは紹介できませんが、実際、中国・ベトナム・インドネシア等から気づかなかったようなニーズ・問い合わせがあり(理系・文系とも)、必要なものについてはコーデイネートしています。日本が明治維新や戦後復興に必要な技術・社会インフラをイギリス・ドイツ・アメリカ等から学び助けられて自立の道を歩んだ歴史を振り返れば、日本や九州や長崎県がアジアに提供すべきもの、交流すべきことは明らかだと思います。相互理解とニーズへの対応が国際交流の第一歩なのですから。

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