コロナウイルスと「プロフェッショナルの生き方」

この3か月間、コロナウイルス感染の影響により、飛行機が極端に欠航になり、行動に制約が出る中で、テレビやyoutubeを多く見るようになりました。6/13のNHK「プロフェッショナルの流儀」で宮崎駿(はやお)監督の「風立ちぬ」制作1,000日の記録が放映されていました。堀越二郎(1903-1982、東京帝国大学・工学博士、三菱内燃機製造に入社、零式艦上戦闘機開発で有名)が「美しい飛行機を作りたい」という憧れを持ちつつも、ゼロ戦・戦闘機の開発に取り組んでいかざるを得ない時代でした。人間は運命に翻弄されながら、時代背景の中で生きていくしかありません。日本のこの100年の歴史の中で、「人が会えない、離れ離れになる」時代が幾つかありました。戦争・大震災もその一つでしたが、今回のコロナウイルス感染もその一つです。どんな逆境にあっても「力の限りを尽くして生きる」ことの尊さを、このアニメ作品は教えてくれます。試写会を見た宮崎駿が「自分の作った映画で泣いたのは初めてです。」と言うシーンは見る人を感動させます。

今回の感染に伴う非常事態宣言で、自分の行動が制約を受けただけではなくて、飛行機の予約が自動キャンセルされる、大勢での会食ができなくなる、人になかなか会えなくなりオンライン会議・オンライン教育に変わる、等、生活が大きく変わりました。「人に会える」ことが当たり前ではなくなってしまいました。私は、若い人を含め、周りの人に、「今日できることは今日片付けよう」と言っています。これは、10年前に私に病気が発見された時も同じで、「明日は今日と同じではない」「いつまでもチャンスの扉が開いているとは限らない。扉が閉まる前に行動しておこう」と思うようになりました。ビジネスや投資を自分で実践している人等、職業として経済金融情勢の変化に直面している人にとって、これは常識かも知れません。コロナ後の世界は、これまでよりも自らリスクを取って生きていくことが必要になる社会でもあると思います。来月初公表させていただく、「コロナウイルス感染後の世界を勝ち抜くためにーこれからの生き方を考える」にも、盛り込んでいます。

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