NBCラジオ~人口減少・少子高齢化が地域産業をどう変えるか?

5月2日から3回シリーズで、私が出演させていただいているNBC(長崎放送)ラジオ「おはようコラム」(午前8時25分~30分)で「人口減少・少子高齢化が地域産業をどう変えるか」を取り上げます。第1回(5月2日)は全国・長崎県の人口・高齢化動向、第2回(5月9日)は「不動産・住宅産業に与える影響」、第3回(5月16日)は「商業・流通業に与える影響」の予定です。人口減少・少子高齢化は多くの場合市場が縮小するため、地域産業にとってマイナスとなりがちですが、伸びる市場もあり、企業経営者にとっては、どういうビジネス展開をするべきかを考える良い機会になればと思います。

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大阪の国際交流センターに行きました~コンベンションについて考えさせられた

4月29日午後から大阪の国際交流センターに行き、30日朝から開催されるイベントに備えるためホテルに泊まりました。伊丹空港からバスで25分かかる難波駅から30分の地下鉄中央線コスモスクエア駅からさらにバスまたはタクシーで5分という微妙な立地です。すぐ近くにはWTC(ワールドトレードセンター)、ATC(アジアトレードセンター)がありますが、歩ける距離ではありません。夜泊まってみて、同じビルにコンビニがあり、この周辺では、ここだけが買い物ができる店で、施設の周り一帯は真っ暗です。ホールは500人程度の国際会議ができる水準の立派な施設で、ホテルには聖書と仏教経典が和英で置かれてありました。コンベンションセンターは街中(まちなか)に近くないと来訪者は夜退屈します。形だけのアフターコンベンションをしても自分の意思で繁華街に行くことができない距離だと誰も来なくなると思います。地域の生活の匂いや雑踏も都市の魅力です。大阪は高校時代を過ごした好きな街です。大阪の弱点は、実は先に巨大な埋め立て地を作り、後で集客を考える点だと思います。集客が付いてくるだけの需要喚起策を取れれば問題ないですが、成熟国家日本で、本当に集客できる企画や施設がないと単なるコンベンションやカジノでは広大な埋め立て地をお客様で埋めるのは(洒落ではありません)難しいと思いました。

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五島市での講演は熱心な聴衆に感動~美しい大自然と温かい人々に包まれて

4月27日の五島市での講演は、テーマが「国体に伴う経済効果と街作り」でしたが、街作り、観光戦略、物産戦略について多くの時間を使い、中尾郁子市長様を始め、集まられた皆さんが大変熱心に聞いてくださり、講演終了後も多くの方々がご挨拶に来てくださいました。離島の魅力は、大自然・食・おもてなしの精神です。この日の昼食は、海と山の幸が一杯の食事でした(画像の通り上寿司がメインでしたが、刺身を少し食べてからでないと刺身がいくつも重なってしまって撮影しようにも中身がわからなかったです。このほか、てんぷらと茶碗蒸しが付いて2,200円で食べきれないくらいの食事でした)。また、私が長崎に来た9年半の間で最も波がない(凪)状態で、まるで湖面を船が行くような感覚でした。夕方のジェットフォイルで上五島の奈良尾港経由で長崎に戻りましたが、波に洗われごつごつした岩が剥き出た島影を縫うように、まるで対馬の浅茅湾(あそうわん)を進んでいるような神秘的な光景でした。

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日ごろから親の介護の問題を話し合っておこう~日本社会にとっても避けて通れない課題

ゴールデンウイークに田舎に帰る方々も多いと思いますが、医療福祉政策をテーマの一つとしている私は、親の介護について話しておく必要があると考えています。とは言っても、若い方々には余り関係がなく、55歳以上の問題で、親が80~85歳以上になり、疾病・介護対策が必要になる年代です。これは、これまで日本の歴史で経験して来なかった高齢化が進んでいるためで、社会が初めて直面する課題で、財政が厳しくなり、高齢者医療制度・介護保険制度の見直しが必要になっているので、個人にとっても、社会にとっても、ますます重要な問題です。日本社会には「親を大事にする」という風土があり、一方では介護のために大きな経済的負担が生じたり、介護する側の子供が仕事を辞めざるを得なくなったり、重い病気になって介護どころではなくなることもあり、極めて具体的な問題です。親が比較的元気な75歳くらいから少しずつ話し合い、要介護状態になった時にあわてなくて済むようにしておくのが良いと思います。私の場合は親の方から話がありました。方法としては大きく分けて、①子供が親を引き取る、②親が今の家に住みながら介護サービスを受ける、③グループホーム・老人ホーム等施設介護を受ける、の三つの選択肢がありますが、満足の行く対応をするためには、子供も相応の精神的・肉体的・経済的負担を負いますから、時間のある時にゆっくり家族・兄弟で話し合っておくのがベストだと思います。和田秀樹著「人生を狂わせずに親の追いと付き合う」なども、介護の現場を見ている精神科医が書いた本として、個人がこの問題を考える際の参考になると思います。まず個人にとって重い問題なので、政策議論については、また別の機会に委ねます。(画像は美しい長崎港の夜景。4月26日から帆船祭りが始まります。こんな美しい土地で老後を送るのもいいですよ。)

 

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五島市で国民体育大会の経済効果と街作りについて講演させていただきます

4月27日午後、(ジェットフォイルが欠航しない限り)五島市で開催される第69回国民体育大会(平成26年長崎がんばらんば国体)五島市実行委員会総会で、国体の経済効果と街作りについて講演させていただきます。国体もスポーツコンベンションの重要な一部で、観光と同様、交流人口の拡大につながり、経済効果も大きいものです。ただし、一過性の経済効果となりがちなので、その後の観光・物産戦略や、スポーツコンベンション誘致体制を築いて始めて、中期にわたり離島振興に役立つと思います。また、国体開催を機に、子供・高齢者のためのスポーツクラブ活動活性化など「市民健康作り運動(疾病・介護予防を含む)」を進めることが、長い目で見て市民の福祉向上につながると思います。今回はとんぼ返りのようなスケジュールですが、五島を始めとする長崎県の国境離島は、この季節は比較的海も穏やかで(外海なので「春の海ひねもすのたりのたりかな」より少し波はありますが)、新緑も美しく、旅行するには良い時期です。全国の多くの方々にぜひ来ていただきたいと思います。

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ひがなが活性化協議会で講演と「浮立を活かした地域活性化」を話し合いました

4月24日夜、ひがなが活性化協議会(会長:山下政郎氏、メンバー23名)の第8回会合が開催され、文化庁に申請した「東長崎伝統芸能「浮立」を活かした観光振興・地域活性化事業」について、打ち合わせました。この事業は、長崎市東長崎地区に古くから伝わる伝統芸能である「浮立(ふりゅう)」を記録・保存し、子供たち等に継承することにより、地域住民の街作りへの取り組みや文化を通じた地域作りの向上に寄与することが狙いです。浮立は、豊年感謝の意を表して奉納される神事芸能で、その語源は、平安時代の「風流」と言われ、鉦(かね)や太鼓のリズムに合わせて踊るものです。特に、矢上くんちの「中尾の獅子踊」は、海外との接点としての長崎を象徴した中国風の踊りが浮立に取り込まれたもので、長崎くんちの小川町の「唐子獅子踊り」の原型になったとも言われており、全国的にも珍しいものです。併せて、地域の企業経営者が多く参加していることから、依頼により私が、「成長する企業の条件と地域貢献」と題して講演をさせていただきました。「自立する地域作り」に少しでも役立てていただければと思います。

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新緑が芽吹く季節、四谷三丁目から新宿御苑の散歩は楽しい

4月22日朝、東京の四谷三丁目の自宅からお決まりの散歩を楽しみました。私は東京にいるときは、明治神宮外苑~新宿御苑間の散歩を楽しんでいます。途中、JR信濃町駅・慶応大学医学部の校舎を通り、須賀神社にお参りに行き、四谷警察・東京電力勝俣会長の自宅前(24時間警官が駐在しておられます。)、四谷消防署、韓国大使館(周辺には警察の車が常時数台いて、物々しいです。)を通り、旧サンミュージックのビル、新宿御苑大木戸門に至るコースが歩いていて楽しいです。画像は、四谷消防署に併設されている消防博物館の前でたまたま通りがかった午前10時、音楽とともに動き出した音楽隊の可愛いからくり(仕掛け)人形です。親子連れが指さしていたので気づきました。

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西日本新聞社のモニター会議にテレビ会議で出席しました

2012年度(第28期)西日本新聞社のモニター会議のメンバーを務めさせていただくことになり、4月23日午後、第一回会議が開催されました。私は公務のため、福岡に行く時間が取れず、長崎総局に伺い、テレビ会議形式で出席しました。この会議は、1984年「地域とともに歩む」という同社綱領に基づきされたそうで、今年度は九州の各地域・各分野・各年齢層からバランス良く10名のモニターメンバーが参加しています。詳しい内容はいずれ紙上等に公表されると思いますが、私と新聞との付き合い方、西日本新聞への注文について、メンバーから意見が出されました。デジタル化が進み、紙媒体である新聞の存在意義を問う声も聞こえますが、私は、速報性の面ではテレビ・ネットが勝っているものの、まとまった情報や情報の意味の分析・解説などは新聞が適していると思います。西日本新聞は全国紙と地方紙の間のブロック紙という位置付けで、九州全体の経済発展・アジアとの交流推進や地方分権の意識付けのために同媒体は欠かせないし、今後ますます独自取材や企画特集等で存在感を出していただきたいと思います。

 

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小雨のなか軍艦島に上陸しました

4月19日夕方、小雨が降る中で、軍艦島(端島)に上陸しました。軍艦島コンシェルジェが新たに投入した130人乗りの船で、午後4時前から一般の観光クルーズとは時間をずらして出航しました。お客さんとして乗ると、ゆっくり説明が聞け、特徴が良くわかりました。船会社やガイドする人によって解説の力点の置き方が異なるので、一回でなく何度も上陸してみたくなります。ここは、建築工学・鉱山・生活文化史等が集約した宝石箱のような昔の先端技術基地なので、二時間くらいの航行では、話題豊富なガイド人では説明したくても説明しきれず、お客さんも「また軍艦島に来て、説明を聞きたい」「詳しい解説書を読んでから、また上陸したい」ということになると思います。長崎近代化遺産研究会でも、既存のガイドブックやDVDにない教育的な観点も踏まえた出版物を制作したいと考えています。また、複数の外国人観光客が軍艦島クルーズの船着き場・ターミナルに来てチケットの買い方を調べていましたから、今後はどこかの船会社で少なくとも英語・中国語対応はする必要が出てくるのではないかと思いました。(画像は建築学で注目されている30号棟。大正5年・1916年に国内最古の鉄筋コンクリート造アパートとして建築されました。中央部が正方形の吹き抜けになっています。)

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島原半島の役所を訪問しました~大男「味噌五郎どん」にも会いました

4月18日、春の陽光を浴びながら、長崎県島原半島の島原市・南島原市の各市長を訪問させていただきました。島原市の横田修一郎市長様からは、熊本~島原を60分で結ぶ有明海シャトルライナーSEAGUL(シーガル)、ジオパークの活用策や第5回ジオパーク国際ユネスコ会議(2012年5月12~15日)に向けた準備などについて伺いました。南島原市の藤原米幸市長様・高田征一副市長様からは地場産業である農業・水産業をベースにした観光業等振興や、口之津港450周年記念イベント(2012年9月22日・23日)について伺いました。南島原市役所の前と後ろに「味噌五郎どん」の大きな像があります(画像は市役所前の像)。これは、雲仙岳に腰を下ろし、有明海で顔を洗う大男が地元の人々を助けたという西有家の伝説から来たもので、性格は「人が良い・温厚」、特技は「力持ち」です。南島原のゆったり・のんびりした雰囲気にも合致して、像には大男にも関わらず愛嬌があります。大男を扱ったお話しにはイギリス民話の「ジャックと豆の木」やジョナサン・スイフトによる「ガリバー旅行記」がありますが、いずれも愛される大男ではなくて、恐れや敵対の対象です。「味噌五郎どん」はこの地域に独特なもので、地域文化を象徴していると思いました。

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