韓国向け住宅・建材輸出と林産資源活用

4月4日朝6時20分頃、モーニングサテライト(東京12チャンネル)で、住宅及び建材輸出の可能性を取り上げていました。私自身、長崎県産(対馬市を含む)の木材を中国でフローリング材として加工し、日本・米国へ輸出するスキームを提案し、県と民間で試験していただき、一定の成功を収めたことがありました(拙著「こうすれば地域再生できる」p75長崎新聞社刊)。今日取り上げられていた事例は、健康指向が高まっている韓国の富裕層向けに、木造住宅を販売するというもので、大都市部から郊外に環境・居住性を求めて移住するマーケット向けの商品でした。韓国の市場に木造建築を輸出する場合、現状では大工さんを日本から派遣し、坪50~60万円で施工すると紹介されていましたので、明らかに富裕層向けだと思いました。富裕層市場を研究してきた私としては、気候の違いを克服する建築技術さえあれば、日本の健康的な木造建築に対するニーズは大きいと考えます。また、新築は難しいが、日本的な建材を取り入れたり、日本の技術でリフォームに取り組む層も出てくるのではないかと思いました。少子高齢化により国内新築住宅市場に限界がある中で、国際価格に比べて割高だと言われている日本の木材をどう輸出するか、知恵を出す余地はまだまだあり、林産資源の活用は地域経済にとっても大きな課題です。

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