8月14日午後、南島原市役所を訪問し、世界遺産周辺整備計画策定について打合せました。ユネスコ世界遺産候補「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」に、南島原市では、原城跡、日野江城跡、吉利支丹(きりしたん)墓碑が構成資産に上がっています。原城は、日野江城の支城として有馬貴純によって築かれ、島原の乱(1637(寛永14)年)の舞台となりました。今回の計画では、「原城跡」と「日野江城跡」の二つのエリアについて、重点整備することになると思います。長崎へ帰る途上、有明海の天然の良港、口之津(くちのつ)港に寄り、丁度入港するところだった口之津ー天草フェリーを見ました(画像、遠くにフェリーが見える)。口之津港は、明治時代、三井三池石炭積出港として、1906(明治39)年には大牟田港から運ばれた月10万トンの石炭を積み出す港として繁栄しました。今は静かな港で、イルカウオッチングの基地にもなっています。

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8月14日のモーニングサテライト(東京12チャンネル)で、テスラモーターズのマスクCEOが、時速1,220キロで走る「音速チューブ列車」の開発を提唱したことが報じられていました。これは、アメリカらしい大変夢のある話で、ロサンゼルスーサンフランシスコ間を30分で移動できるようになるそうです。これまで飛行機で移動していたビジネスマンや旅行者が空港での待ち時間なしに鉄道で移動できるようになれば、大きな経済効果が見込めると思います。7~10年で運行可能になるそうで、飛行機(ジェット機だけ、プロペラ機には乗れない)が好きな私も、乗ってみたいと思いました。ただ、建設費は5,900億円で、料金がどれくらいになるのかが気がかりです。もう一つ地元長崎県の夢のある話で、大村市が大村湾横断浮き橋(floating bridge)の建設を検討しています。大村湾は波が極端にないので、三菱重工など日本の技術を使えば、従来型の橋梁に比べれば、はるかに安い投資額で建設できると思います。東彼と西彼間の移動には、時津・長与廻りか、佐世保廻りが一般的ですが、横断浮橋ができると、おそらく所要時間が二分の一以下に短縮されると思います。(画像は、東海道新幹線のひかり700系。)

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8月12日うだるような暑い午後、長崎市政策評価委員会(第一部会)が開催され、基本施策「B1被爆の実相を継承します」、「B2核兵器廃絶の世論を喚起します」が、市民・マスコミ公開の下で評価・議論されました。平和教育に関する政策は、長崎市らしい政策で、本委員会の提言にも対応しながら、着実に成果を上げていると思います。私からは、被爆経験者が減少する中で、被爆の実相を効率的に継承するために、断片的なイベントだけでなく、学校教育・社会教育を体系化して、小学校・中学校・社会人等、年代別の教育方法(使用する教材・教育指導方法等)を確立していくことを提案しました。一見地味な施策と思われるかも知れませんが、原爆投下経験を持つ長崎が、次世代の子供たちや大人に平和の大切さを伝えていくことを通じて、自分や他者の命の大切さを教育する重要な施策です。人間は過去の経験を忘れがちであり、同じことを繰り返すことの例は、自然災害や金融恐慌や紛争など枚挙にいとまがありませんが、それらを避けるために何をすべきかについての実体験や内外の事例研究と、次世代への継承はしておくことは必要だと思いました。

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8月10日から、新幹線三島駅のすぐ近くの東横イン「富士山三島駅」に泊まりましたが、ホテルは満室で、中国語・韓国語・英語が飛び交い、日本人・外国人の観光客でロビーはごった返してました。11日は早朝から、ハイキング姿の子供や家族連れがいっぱいで、中国人団体も富士登山に行く様子でした。三島駅のキオスクでは、「富士山」にちなんだお菓子など(「富士山」と名を付けたありとあらゆるお菓子など)が棚いっぱいに並び(画像)、世界遺産「富士山」の威力を感じました。かつての「富士銀行」という名称が合併により無くなったのが残念です。長崎県の世界遺産候補(長崎の教会群とキリスト教関連遺産、九州・山口の近代化産業遺産群)も、登録が決定したら、同じような現象が起きると思います。交通アクセス改善・土産物開発・観光ルート・ガイド育成など、富士山と同じように課題は多いです。富士山と違うのは、観光産業の集積度合と、離島を抱えているという点です。長崎人の「ホスピタリテ」を武器にして、着々と観光客受入体制を整備することが必要になると思いました。

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8月10日、日本ホスピタリテイマネジメント学会の理事・評議員・幹事合同会議が日本大学国際関係学部で行われた後、懇親会が「隆泉苑」で開催されました。隆泉苑は、三島市の御殿川の流域に造られた約2,000坪の回遊式庭園で、苑内には書院、数寄屋造りの家屋があり、昭和初期に佐野米吉・隆一父子によって造られたそうです。説明書きには、「米吉氏は市内に菓子舗「秋月」を営み、創造的な意匠を凝らした菓子を作り、また書画のコレクションを楽しむなど、趣味人でもありました。隆一氏は応用化学を学び、㈱鉄興社を興し、後年自ら収集した多くの美術品を寄付し、財団法人佐野美術館を設立しました。」とあります。苑内の地水は、富士の流水が伏流水として湧き出たもので、この名水を使って料理しているそうです。二階から庭園を見ながらの会食は、奈良の月日亭(つきひてい)や長崎の料亭花月(かげつ)に決して引けをとらない素晴らしいものでした。(画像は会食中の全国から集まった先生方の窓越しに見える日本庭園。) Cialis Online

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8月11日、日本ホスピタリテイマネジメント学会・第22回全国大会が富士山麓の静岡県三島市の日本大学国際関係学部文教町キャンパスで開催されました。今年の統一論題は「地域活性化とホスピタリテイ・マネジメント」で、22の研究発表が行われました。私からは、「離島振興とホスピタリテイ・マネジメント~定住と交流」を発表しました。ホスピタリテイ・コンベンションとしては、石川嘉延氏(日本大学客員教授・前静岡県知事)の特別講演、渡辺豊氏(経済産業省関東経済産業局地域経済部次長)の特別講演に次いで、「地域活性化とホスピタリテイ・マネジメント」をテーマにパネルデイスカッションが行われました。石川客員教授の講演では、①日本経済の再生と地域活性化の契機(A.思い込みからの脱却、B.思いやりの精神からの発想、C.思い切りの大切さ)、②ユニバーサルデザインの理念に基づく発想と取組、③原点・原理・原則からの発想が論じられ、「A.思い込みからの脱却」について、「高齢社会では内需が振るわない」という考え方は間違いで、「介護・医療は本来、人の手で行うことこそ本筋で、機械・ロボットの活用など非人道的なやり方はすべきではない」というのも間違いである、すなわち医療・介護機器等の開発が、患者本人や医療介護現場従事者の負担を軽減し、新たな産業の芽が生まれることが指摘されました(具体例として、排泄物を自動処理してくれる「おむつ」の開発が取り上げられました。)。前静岡県知事として富士山麓に「ファルマバレー」(医薬品企業集積)立地を成功させた実績を踏まえた静岡人らしい発言であると思いました。(画像は、パネルデイスカっション風景。左から、高橋武秀氏(学会会長・東洋大学客員教授)、石川嘉延氏、渡辺豊氏)

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8月7日、大阪での仕事が終わってから、九州の食材を多く使った料理を出す「一発屋大阪ミナミ総本店」に行きました。心斎橋の近くにある居酒屋で、焼き豚足(熊本)、馬刺し(熊本)、雲仙ハム(長崎)、明太子(福岡)、もつ鍋(福岡)などを楽しむことができる大型店です。昨年10月25日に行った赤坂の居酒屋風料理屋とエントランスの雰囲気が似てると思いました(私は一年に三回くらいしか居酒屋に行かないのですが)。東京・五反田の「一発屋」一号店・二号店が盛況であるのに続き、大阪ミナミ店も人気の店です。九州の料理は、東京でも人気で、九州出身者でなくても食べます。福岡川端の長崎・佐世保・雲仙アンテナショップ・飲食店「キトラス」を出店する際に参考にしたのは、私が若いころから行っていた黒豚が食べられる有楽町に今もある鹿児島県物産館・居酒屋です。大阪でも、九州出身者以外の日本で最も舌が肥えた大阪人が、九州料理をおいしいと思うかどうか分からなかったのですが、人気の様です。私は、五島ミズイカの一夜干し、長崎・茂木のエビ(現地では踊り食いをする)など居酒屋向きの加工品を提案しています。課題は、物流(鮮度保持)・流通と価格です。(画像は人気メニューの一つ、焼き豚足。コラーゲン一杯で女性に人気。)

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8月2日付西日本新聞社説「合併自治体支援・実態踏まえた制度創設を」が目を引きました。合併市町村は享受してきた地方交付税維持の特典が合併算定替えで減額されるためです。これに備えて基金を積み立てている市町村もありますが、余裕のなかった市町村もあると思います。社説で「例えば04年に6町が合併した長崎県対馬市の場合、12年度に158億円あった交付税が来年度から減り始め、最終的には117億円となる見通しだ。財源の半分を交付税が占めている。人口と少子高齢化が進む離島の自治体だけに、新たな税収増は見込めそうにない。」と対馬市が取り上げられています。私は同市の行財政改革推進委員会の委員長を10年間近く務めさせていただいていたので、同市が着実に財政改革をして来られたことは分かっていました。当時は、夕張市の財政破たんもきっかけになって財政改革への関心が高かったという背景もありました。先般、アメリカのデトロイト市の破たんが報道されましたが、日本では大きな関心を集めていません。社説は、「総務省は、・・・合併の有無にかかわらず、支所や消防関連機関などが多い自治体に対して段階的に上乗せする方向だ。」と述べた上で、「平成の大合併を改めて検証した上で、地方の実態に即した新たな制度設計を検討すべきだろう。」と締めくくっています。(画像は五島市から新上五島町に向かう途上の風景。離島の財政は合併しても厳しい。2012.12.20撮影。) Valium Online

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25

8月1日午後、平成25年度長崎市政策評価委員会が開催され、委員長に杉原敏夫氏(長崎大学名誉教授)、副委員長に私が選任されました。全体会議の後、四つの部会に分かれて基本施策の評価が論議されました。私は「交流と平和」の部会に出席し、基本施策「A1歴史・文化遺産をア守り、活かし、伝えます」を評価しました。現時点では長崎市にとって(長崎県にとっても)最重要な施策の一つである「世界遺産の登録推進」も含まれています。長崎市は、「長崎市の教会群とキリスト教関連遺産」と、「九州・山口の近代化産業遺産群」の二つの世界遺産候補の登録申請団体の構成市であり、24年度それぞれの保存管理計画を策定しています。後者の「九州・山口の近代化産業遺産群」は、28の構成資産からなり、その内長崎市内には、8資産が所在しています。このうち、文化財保護法により保護する資産として、小菅修船場跡、高島炭坑、端島炭坑、旧グラバー住宅、文化財保護法以外で保護する資産(稼働中の産業遺産)として、向島第三船渠、旧木型場(三菱重工資料館)、ジャイアント・カンチレバー・クレーン、占勝閣(迎賓館)が含まれています。長崎市には歴史・文化遺産が多く、保存・活用には多大の労力がかかりますが、文化財行政だけでなく、観光などで「活用」を行う事により、維持のための経費の一部を賄うことができます。新たな文化財を登録推進することがもちろん、既存の文化財も将来に向けた「都市経営」の観点から再評価することが必要だと思います。洋館群の活用にもっと民間の知恵を取入れたり、私が好きな心田庵(しんでんあん=江戸時代唐通詞が建築した日本庭園と茶室)を保存しながら活用するため、入場を一定制約しながら効果的なイベントを企画していくなどの工夫が必要だと思いました。(画像は心田庵2013.5.3撮影) Ativan Online

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7月31日午後、第4回「県産材貿易推進と利用拡大プロジェクトチーム会議」(林野庁平成25年度地域材供給倍増事業)が開催され、座長として出席しました。長崎県森林組合連合会代表理事会長の八江利春氏も出席してくださいました。このプロジェクトで24年度から提案されてきたいくつかの取組がかなりの効果を上げてきたことに加え、今回は、販路拡大の一つとして、「公共建築物等への木材利用拡大策」について、全国で木造庁舎・施設等建築実績を多く持つ企業に説明していただきました。木造と言っても、全体の15~20%に木材を使うだけなので、RC造と比べて総工費はあまり変わらないことが分かりました。ただ、木造の弱点は、容易に想像される通り「耐火性」で(木は燃えるという性質がある)、45分耐火・60分耐火という段階があることが分かりました。一方、「木の温もり」を感じさせる建築が好評で、全国の公共建築物の木造事例を見ても、庁舎よりも教育施設(小学校・図書館)・児童福祉施設(幼稚園・保育園)・文化施設(美術館・文化交流センター)などに例が多いことも良く分かりました。また、今回の会議を通じて、韓国・中国への木材輸出のニーズも大きく、これまで私が思い描き県と一緒に試みてきたアジア向け輸出が商業ベースでやっと実る予感がしました。 Tramadol 50mg

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