8月25日昼前、JR大村駅にほど近い大村市立史料館を訪問しました。この史料館は、大村藩関係の古文書等を保管・展示するため今から約40年前の昭和48年に開館されたものです。大村市は切支丹大名として有名な大村純忠の居城のあった所で、1582年2月20日に長崎を出港した天正遣欧少年使節でも世界的に知られています。同史料館には、「天正少年のヨーロッパ巡路」の地図が掲げられていました(画像)。同史料館には、「松田毅一南蛮文庫」(フロイス「日本史」などを含む)や南蛮・キリシタン資料が収蔵されており、これらに加えて、大村家ゆかりの「天正少年遣欧使節」をメインテーマに取り上げて展示したらいいと思いました。天正少年遣欧使節の関係資料は、京都大学の他、多くがドイツ・イタリアなどヨーロッパにあり、「史料」としては展示しにくいかもしれませんが、全国の青少年に国際交流を学習してもらうためにも、稀有な歴史的事実である遣欧使節の足跡をたどれるようなユニークで楽しい資料館を新たに整備してもいいと思いました。できることなら、立体画像技術などを駆使して、小さくても「体感できる」ミュージアムがいいと思いました。

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8月24日午後、長崎市ブリックホールで、長崎県との共同開催で、「長崎県医療福祉ニーズ発事業創出支援事業成果報告会・展示会」を開催し、コーデイネータを務めさせていただきました。これは、平成23年度から、県内医療福祉現場のニーズを、専門家の助言を入れながら県内製造業・IT企業に製品を製作してもらう企画で、市場に受け入れられる「商品」にいかに高めていくかが課題となり、今回その成果の一部を発表していただいたものです。基調講演を㈱メデイデイア医療デザイン研究所代表の山本典子氏、ホームケア・ジャパン㈱岩淵輝夫事業部長に、それぞれ、医療・福祉分野の商品つくりのポイントをお話いただいた後、パネルデイスカッション「医療福祉産業における製品化・事業化への道」では、各分野の商品成功事例5件を各社長に説明していただき、今後の進め方などをアドバイザーの意見も入れて、私がコーデイネータとなって議論しました。全国で静岡県・岐阜県・三重県などを除き「医工連携」がなかなか進まない中で、製造業の集積が少ない長崎県ですが、高齢者が多く、坂が多いという長崎県の特徴を活かした連携・商品開発方法で、23年度以降実績が現れつつあり、大変喜ばしいことだと思いました。(画像は、ホームケア・ジャパン㈱岩淵輝夫氏の講演風景)

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8月23日午後、文化審議会特別委員会で「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」がユネスコ世界遺産推薦候補に選定されました。五島列島・小値賀などの離島地域、平戸・南島原など半島地域を有する長崎県にとって、世界遺産に登録された場合、西洋文化の受容と変容(日本化)という意義に加え、内外の観光客増加による経済効果も大きいと予測します(2010年時点での推計で、5市2町で年間約93億円。ただし、その後の世界遺産の知名度・期待の増大などから、これを大幅に上回る効果があると予測。現在再推計中。)特に離島・半島地域の観光・物産振興に大いに役立つものと考えます。(画像は世界遺産候補構成資産の一つ上五島頭ヶ島天主堂。石造りの教会として知られる。)

 

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8月22日夜、北海道から沖縄まで全国22チームが参加して壱岐市で行われていた「離島甲子園」(主催:全国離島交流中学生野球大会実行委員会)が閉幕し、私が会場に着いた時には真っ黒に日焼けした丸坊主の中学生達の熱気があふれた会場で、さよならパーテイーが行われていました。決勝戦は壱岐と久米島で、壱岐が勝ちました。元野球選手村田兆治氏(大会提唱者)が、子ども達一人一人の求めに応じてサインをされていました(画像)。全国の離島の子どもたちにとって、生涯忘れられない夏となるとともに、勇気付けられたことだと思います。翌23日午後、第四回壱岐市庁舎建設検討委員会が開催され、会長として出席しました。議題は、①新庁舎建設の事業費及び財源に関する試算、②壱岐市の財政状況、③新庁舎の建設時期・スケジュールでした。まだ委員による議論・検討中でここでは詳細を出せませんが、前回議論した機能を持たせて、財政上現実的な案を、今後も検討することになると思います。

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8月20日午後、福岡の電気ビル共創館で、九州経済連合会の研究会「九州の公立大学のあり方を考える」研究会が開催され、「グローバル人材育成」をテーマに、①福岡女子大学国際推進センター副センター長太田稔氏による「福岡女子大学におけるグローバル人材育成について」、②立命館アジア太平洋大学国際経営学部長横山研治氏による「APU(アジア太平洋大学)の人材育成教育」と題した講演が行われました。APUはさすがに私立大学というより民間企業で、海外でのブランド力を高めつつあり、国際学生・国内学生・企業ニーズへの対応など、マーケテイング戦略を経営に活かしていると思いました。この研究会では、「道州制」(または「広域連合」)導入をにらみ、これまで九州の経済社会が求める公立大学を九州にある公立大学を統合して(合併ではない)行うにはどうしたら良いかを議論してきており、「グローバル人材育成」も、アジアとの交流による成長戦略を描く九州の自治体・経済界にとって、最重要課題の一つです。今このような検討をしておくことは、数年後、道州制・広域連合が現実的になり、公立大学の地域における積極的な役割が求められるようになった時に役立つものと思います。(画像は国際定期船が就航する博多港中央ふ頭国際ターミナル。2013.7.23撮影。)

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RCEPTPPTPP

8月19日、RCEP(東アジア地域包括的経済連携)閣僚会議がブルネイで始まりました。また、22日にはTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)交渉が同じくブルネイで始まります。関税撤廃を含む「物品市場アクセス」分野が第一の議題となります。地域経済・県民生活それぞれにプラス・マイナスの影響が予想されます。農林水産業にどの程度の影響が出るのかなど難しいテーマですが、折しも、8月30日午前、諫早市で「TPP交渉の現状と課題」と題して学習会の講師としてお話させて頂きます。(画像は古くからあるベトナムのドリップ式コーヒー器。2012.4.7撮影。) spray hgh

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8月17日・18日、五島市奈留町阿古木の入江に面した「隠れキリシタンの里」で、リラックスした至福の時間を楽しみました。奈留島は、半島が組み合わさったような形で入江が深く、波静かなのが特徴です。阿古木は、相ノ浦湾に面し、松山漁港の先にあり、元は11軒の家がある集落でしたが、江戸時代に築造された石垣だけが残る、海沿いの消滅集落です。「隠れキリシタンの里」の前は昔と同じ海で、対岸の山を越えたところに江上教会堂があります。他に家がないので、広大なプライベートビーチが目の前に広がっています。泳いだり潜水したりだけでなく、専用小型船で入江を行き来したり、網を仕掛けて朝魚などを引き上げることもでき、自然との楽しみ方は様々あります。17日の夕方、まだ温かい海に入り、夜は、海辺に造ったデッキで、七輪に木炭で火をおこし、漁師から入手したサザエのつぼ焼きや、肉・イカ・野菜(自給自足)の鉄板焼きをつくって、ビールやワインを飲みながら頂きました。ビートルズやベンチャーズのCDも懐かしく感じました。灯りを消すと、月がこうこうと光り、対岸の山の端がはっきりと映し出されていました。18日の朝は、自家製のパンとオリーブオイル、野菜サラダ、ヨーグルト、牛乳の朝食を頂きました。里には、キリスト教関連や文化財の研究書などがあり、説明していただきました。世界遺産登録に向けて、教会や里をどのように活用するべきか、意見交換しました。生涯忘れる事の出来ない夏になりました。(画像は「隠れキリシタンの里」から海を眺めた風景。江戸時代の石垣が残る。) Viagra

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8月17日・18日、長崎県五島市奈留(なる)町阿古木(あこぎ)の入江に面した「隠れキリシタンの里」で一泊させて頂き、リラックスした週末を過ごしました。里のご主人の柿森和年氏は以前世界遺産チャーチトラストの事務局長をされており、平戸市根獅子(ねしこ)で開催された「隠れキリシタンの里」シンポジウムで、パネルデイスカっションに一緒に出演したことがあります。隠れキリシタンの里については、別途詳しく書きたいと思いますが、ユネスコ世界遺産候補「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」の価値である、キリスト教が禁教となった後、約250年間キリスト教の信者が表向きは仏教徒などの形で深く「潜伏」し、迫害に会いつつも、明治時代に信仰の自由が認められ「復活」するまで信仰を守った歴史であり、その歴史の実相が信者の高齢化とともに継承されなくなっているので、資料収集・交流活動のために柿森氏の祖父の代に40年前まで住んでいた土地に建設したものです。17日、柿森氏に案内してもらって、世界遺産候補構成資産の一つ、江上教会堂(えがみきょうかいどう)を訪問しました。私が奈留教会の神父さんから鍵を借りて、教会の内部を見せてもらいました。教会堂はこんもりとしたタブノキ(クスノキ科の常緑樹)に囲まれてひっそりとたたずんでいました(画像)。鉄川与助の設計・施工で、1918(大正7)年に建立されました。内部の柱は、裸の木でなく、木の上に、美しく見せるためか、木肌を描いてあるのが特徴的だと思いました。壁などに落書きが書かれていたのは残念だと思いました。 Pokies

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8月15日夕方から、爆竹の音もにぎやかに長崎の精霊流しが行われました。先日四万十市で41℃を記録したと報道され、長崎でも35℃を超える日が続いていますが、夜は海辺のためか、27℃位には気温が下がり、過ごしやすいです。島原半島では赤とんぼが群れ飛ぶようになってきており、この暑さもお盆が過ぎてピークを迎えつつあるのではないかと感じる今日この頃です。人間は何度くらいの気温に耐えられるのか消防局に聞いてみようかと思いますが、私が若いころ夏を過ごしたアメリカのデンバー郊外ボールダー(コロラド大学)では日中45℃を超えていましたが、乾燥していたので、汗はすぐに蒸発し、暑さはあまり感じませんでした。同じく、テキサス州のダラス・フォートワース空港に降り立った時も、気温は50℃程度でしたが、砂漠近くにあるためか、蒸し暑さは感じませんでした(テレビでは暑さのために死者が出たと報道されていました)。暑さと言えば、私が育った奈良も京都と同様、夏暑いことで有名ですが、春日山や奈良公園のように緑が多く、朝晩は過ごしやすいと思います。今年は暑いので、アイスクリームなどの冷菓や夏物衣料が良く売れ、景気にもよかったのではないかと思います。日本政府によれば「デフレから脱却しつつある」そうで、EU・中国の景気回復もあり、日本経済も転換点を迎えていると思います。(画像は長崎の精霊流し風景。銅座橋の上で2013.8.15撮影)

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Fukuoka City Center 2050

福岡の主要企業の方々と、定期的に福岡市の都市成長の将来戦略について話し合うことがあります。福岡市が「福岡都市再生戦略Fukuoka City Buy Cialis Center 2050」を作成しており、その動向が長崎県の経済(集客・観光)や政策にも大きな影響を及ぼす可能性があると考えているからです。福岡市の場合は、都心再生戦略の基本的な考え方として、「イノベーション経済の発展」を目標として、MICE戦略とスマートシテイ構想を柱として位置付けています。都心再生戦略の基本的な考え方には、①需要対応ではなく市場創造、②国内外資本の投資誘引、③投資効果が見込める都心への投資集中、④都市開発戦略の行政計画への位置付け、⑤市場・財政を見ながら段階的な推進、を挙げています。経済規模は違いますが、アジアとの国際交流、産業振興・雇用創出など、抱えている課題は福岡も長崎も同じです。ドラッカーのいう「市場(顧客)創造」や「イノベーション」こそ経済・企業の発展に欠かせず、雇用の源となります。もう一つ私が福岡に関心を持つのは、博多埠頭(ベイサイドプレイス周辺)が、長崎県の離島航路(壱岐・対馬・五島列島)の基点となっているからです。福岡の国内外からの集客力を活かした長崎県の離島振興(観光・物産)も、きわめて現実的な政策だと考えています。(画像は、博多埠頭・ベイサイドプレイス。2013.7.23壱岐行ジェットフォイルから撮影。)

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