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8月11日、日本ホスピタリテイマネジメント学会・第22回全国大会が富士山麓の静岡県三島市の日本大学国際関係学部文教町キャンパスで開催されました。今年の統一論題は「地域活性化とホスピタリテイ・マネジメント」で、22の研究発表が行われました。私からは、「離島振興とホスピタリテイ・マネジメント~定住と交流」を発表しました。ホスピタリテイ・コンベンションとしては、石川嘉延氏(日本大学客員教授・前静岡県知事)の特別講演、渡辺豊氏(経済産業省関東経済産業局地域経済部次長)の特別講演に次いで、「地域活性化とホスピタリテイ・マネジメント」をテーマにパネルデイスカッションが行われました。石川客員教授の講演では、①日本経済の再生と地域活性化の契機(A.思い込みからの脱却、B.思いやりの精神からの発想、C.思い切りの大切さ)、②ユニバーサルデザインの理念に基づく発想と取組、③原点・原理・原則からの発想が論じられ、「A.思い込みからの脱却」について、「高齢社会では内需が振るわない」という考え方は間違いで、「介護・医療は本来、人の手で行うことこそ本筋で、機械・ロボットの活用など非人道的なやり方はすべきではない」というのも間違いである、すなわち医療・介護機器等の開発が、患者本人や医療介護現場従事者の負担を軽減し、新たな産業の芽が生まれることが指摘されました(具体例として、排泄物を自動処理してくれる「おむつ」の開発が取り上げられました。)。前静岡県知事として富士山麓に「ファルマバレー」(医薬品企業集積)立地を成功させた実績を踏まえた静岡人らしい発言であると思いました。(画像は、パネルデイスカっション風景。左から、高橋武秀氏(学会会長・東洋大学客員教授)、石川嘉延氏、渡辺豊氏)

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