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8月1日午後、平成25年度長崎市政策評価委員会が開催され、委員長に杉原敏夫氏(長崎大学名誉教授)、副委員長に私が選任されました。全体会議の後、四つの部会に分かれて基本施策の評価が論議されました。私は「交流と平和」の部会に出席し、基本施策「A1歴史・文化遺産をア守り、活かし、伝えます」を評価しました。現時点では長崎市にとって(長崎県にとっても)最重要な施策の一つである「世界遺産の登録推進」も含まれています。長崎市は、「長崎市の教会群とキリスト教関連遺産」と、「九州・山口の近代化産業遺産群」の二つの世界遺産候補の登録申請団体の構成市であり、24年度それぞれの保存管理計画を策定しています。後者の「九州・山口の近代化産業遺産群」は、28の構成資産からなり、その内長崎市内には、8資産が所在しています。このうち、文化財保護法により保護する資産として、小菅修船場跡、高島炭坑、端島炭坑、旧グラバー住宅、文化財保護法以外で保護する資産(稼働中の産業遺産)として、向島第三船渠、旧木型場(三菱重工資料館)、ジャイアント・カンチレバー・クレーン、占勝閣(迎賓館)が含まれています。長崎市には歴史・文化遺産が多く、保存・活用には多大の労力がかかりますが、文化財行政だけでなく、観光などで「活用」を行う事により、維持のための経費の一部を賄うことができます。新たな文化財を登録推進することがもちろん、既存の文化財も将来に向けた「都市経営」の観点から再評価することが必要だと思います。洋館群の活用にもっと民間の知恵を取入れたり、私が好きな心田庵(しんでんあん=江戸時代唐通詞が建築した日本庭園と茶室)を保存しながら活用するため、入場を一定制約しながら効果的なイベントを企画していくなどの工夫が必要だと思いました。(画像は心田庵2013.5.3撮影) Ativan Online

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