人生はチョコレートの箱。開けてみるまで分からない。~「フォレスト・ガンプ一期一会」が教えるもの

9月23日、夕方昼寝から起きて少し時間ができたので、これまでずっと見たかった映画「フォレスト・ガンプ一期一会」を長崎浜の町アーケード街のTSUTAYAで借りて見ました。このきっかけはナタリー・ユエン(Natalie Yuen)氏の本「東の大富豪の教え」を読んでからです。この本には「ユダヤを超える成功の本質」という副題が付いており、「今の日本人が成功できない決定的な理由」を説いています。つまり、「ほかの人には決してマネできないあなただけに通用する成功法則を知ること」が成功には必要で、それが「出会い」と「運命」によって作られると言っているように思います。ナタリー・ユエン氏は貧しい子供時代を送りますが、最初の夫との離婚を経て、香港でスイス人の夫と出会い国際結婚し、不動産投資で大成功を収めた人です。この本のテーマに「フォレスト・ガンプ」の映画の一節が出てきて、フォレストのお母さんの言葉「人生はチョコレートの箱・開けてみるまでは分からない。」が引用されています。愛嬌があり、人を疑わないフォレスト・ガンプは足が悪く、知能指数75の「バカ」な子供として登場しますが、ベトナム戦争、栄誉勲章、エビの漁師から実業家、卓球の選手として中国との橋渡しなど、様々な人との出会い・経験を通じて、特異な形で成功して行きます(一種のアメリカン・ドリーム)。ナタリー・ユエン氏は、日本人に多い「目標達成型」キャリア論では世界的な大成功は難しく、運命に身をゆだねて変化を恐れず、「幸運な後押し」や「意味のある偶然」を信じて、自分が好きで得意なこと(オンリーワン)を行い、「幸運な人生の流れ」に乗ることだと言います。実は、以前、このブログに書いたことがありますが、これと似たことを、私が若い時に、ブラジルのウイルソン・リン(Wilson Ling)氏のポルトアレグレの自宅のプールサイドで、オルべブラ(Olvebra)財閥の創業者である彼のお父さんから一時間にわたり中国人と日本人の違いについて、直接聞いたことを思い出しました。そして、フォレスト・ガンプで最後に出てくるお母さんの言葉「死は人生の一部」(だから肯定的に受け入れる)は、深い表現で、アメリカ映画にしては東洋的な思想が入っていると思いました。

 

 

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ツーリズムの将来を考える~NBCラジオで6回シリーズで取り上げます

9月26日のNBCラジオ水曜日「おはようコラム」(朝8時25分~)で、新幹線の次のテーマとして、「ツーリズムの将来を考える」を取り上げます。第一回(9月26日):「多様化するツーリズム~その背景とトレンド」、第二回(10月3日):農山漁村の体験ツーリズム、第三回(10月10日)ヘリテージツーリズム、第四回(10月17日):ヘルスツーリズム、第五回(10月24日)メデイカルツーリズム、第六回(10月31日)長崎県に適したツーリズムと将来像の予定です。高齢化や個人に「とっての「旅行」の意味と形態が大きく変わる中で、地域も観光業界も変化への対応を余儀なくされています。ご興味のある方は、是非お聞きください。(画像は、私が四季折々訪れていつも感動と元気を貰える雲仙小地獄温泉「青雲荘」の露天風呂、ヘルスツーリズムの代表格。)

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長崎居留地洋館の古写真展を見る

9月22日午後、いつもの私お勧めの洋食屋「レッケル」で昼食を済ませ、オランダ坂を上る途中で、長崎居留地の洋館群を見ました。雨で来訪者が少なかったので、ゆっくり、解説してもらいながら昔の大浦バンド・海星高校・活水女子大・旧米国領事館(現在は教会)などの写真を見ることができました。洋館は木造なので、このままでは朽ちてしまうだろう、内部は新たな造作もしているので、文化財として上手に保存して欲しいと思いました。(画像は資料館として利用されている洋館から、外の景色を見る。暖炉もあり、雨の居留地も趣がある。)

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九州農業塾に出席~六次産業化指向の事業者に農林漁業成長産業化ファンドが活用できます

9月20日午後、福岡の九経連会議室で、九州農業成長産業化連携協議会で「九州農業塾」が開催され、初めて出席させていただきました。これは、今般の国会で法案が可決され、具体化が進められている制度ですが、六次産業化事業体に対して㈱農林漁業成長産業化支援機構が出資するファンドを通じて投資するものです。私は、東京の投資家グループからの依頼で商品企画し、平成20年1月23日に日本証券経済倶楽部での講演「農業ビジネスー現場からの提言」の中で、新たな農業の事業化に取り組む中堅企業の未公開株式(Private Equity)等に投資する「農業振興ファンド」を提案していますが(講演の一字一句が収録され、議事録を検索できます)、その時は金融商品取引法制定の関係で、私募投信の発行が難しくなっていた時期でした。東日本震災からの早期復興の必要もあり、今なら、農林水産業の長期的事業化ができる時期だと思います。長崎県でも、農業・水産業分野で10年間に数倍の売り上げに成長できるビジネスは存在します。林業再生についても、このファンドが活用できると考えています。私自身が中小診断士・食農連携コーデイネータでもあり、農林水産業の六次産業化のお手伝いをしてきていますので、ご興味のある方は、是非気軽にお声掛けください。

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工務店の経営発想を変える~住宅価値の保全と成長する市場への対応~地元産木材の活用

9月19日午前、私が座長を務めさせていただいている「県産材貿易促進と利用拡大プロジェクトチーム」の販売拡大ワーキンググループ部会が開催されました。詳細はオープンにできませんが、話題の一つとして、民間では木材を最も多く使う住宅産業が、県産材(または地元産木材)を利用することが議論されました。補助金を活用すると、輸入材と国産材との価格差はほとんどなくなり、耐久性と健康の観点から、国産材を活用するメリットがクローズアップされます。耐久性は中古価格に反映し、資産形成に影響を及ぼします。特にシロアリ等への防虫対策は、地元産木材を使うのがベストですが、このようなメリットは大手住宅企業や一般の工務店が消費者に説明することは余りありません。国産材・県産材・地元産木材を利用して流通を変えるには、工務店さんに消費者のニーズを踏まえた経営発想に立っていただき、地元産木材をできるだけ使ってもらうようにしてもらうことが近道です。また、建設業界・建築士会向け講演会で私がいつもお話しさせて頂いていますが、新築着工件数が今後伸びない中で、ニーズが増大する中古住宅のリフォームに注力することが、工務店の経営上も不可欠になることは明白です。「長崎ひのき」をブランド化するためにも、まず地元から変えていく必要があると思いました。(画像は9月13日見学に伺った伊万里工業団地の製材工場)

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世界記憶遺産「山本作兵衛コレクション」全国産炭地キャラバン展in長崎打ち合わせ

9月18日午前、私(長崎近代化遺産研究会理事の立場)と、長崎の街・産業遺産ファンクラブの橋本希俊氏(前県会議員)・久遠龍史氏(軍艦島コンシェルジェ社長)とで、10月7日午後長崎県美術館で行われる、山本作兵衛コレクション展とシンポジウム「長崎の石炭遺産と地域振興」の打ち合わせをしました。ユネスコ世界記憶遺産に登録された山本作兵衛氏(1892~1984年)の記録画(複製、実物は2点の予定)約40点を展示するもので、九州大学名誉教授・有馬学先生の講演会も同時に開催されます。主催は田川市世界記憶遺産活用活性化推進委員会・山本作兵衛展in長崎実行委員会です。シンポジウムのパネルデイスカッションでは、私がコーデイネータを務めさせていただきます。10月7日は長崎くんちの初日ですが(長崎以外の方々にとってはくんち観光を兼ねて)、長崎県美術館に是非足を運んでいただければと思います。長崎の人気歴史遺産である、軍艦島(九州山口の近代化産業遺産候補)の情報も提供したいと考えています。

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太陽光発電プロジェクトを長崎県に誘致しよう~再生可能エネルギーの宝庫

最近一か月の間に、太陽光発電・メガソーラープロジェクトを推進したい、全国や地元企業からの関心が急速に高まっています。公有地への設置については地方自治体が募集し、実際私が業者選定委員会委員となった案件もありましたが、民有地に対する関心も高いものがあります。私は、長崎県地球温暖化防止活動推進センター長という役目から、省エネ・省電だけでなく、再生可能エネルギーの推進や地域スマートグリッド導入にも積極的に取り組んでいます。再生可能エネルギーの中では、太陽光発電・太陽熱利用、風力発電(五島椛島沖での洋上風力発電プロジェクトに京都大学・長崎総合科学大学と当初から参画)、地熱・温泉熱利用(雲仙市小浜温泉の温泉熱発電に当初から参画)、木質バイオマス利用(対馬の温浴施設ゆったりランドへの活用)などが有効だと思います。長崎県は自然エネルギーに恵まれており、日照時間も長いので、自然を活かした「グリーンニューデイール」に注力することで産業基盤が形成される可能性があります。昔の鉱山用地・空港隣接地・未利用の鉄道関係用地など、公有地・民有地を問わず、今後20年間くらいの間に利用する見込みのない広い土地を是非、全国レベルのメガソーラー設置に活用するよう、検討していただきたいと思います。

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台風16号は久々の大きな台風~今年は長崎近辺を訪れる台風が多い

9月16日の満席のJAL最終便で東京から長崎に戻ってきてから、長崎市内では風が強くなり、17日今朝起きたら、満潮の影響もあり新地の川の水が、橋げたスレスレまで上がっていました。長崎市松ヶ枝町あたりが床上浸水した画像がNHKニュースで報道されていました。台風やハリケーンが大型化していることと、地球温暖化を結び付けていう人がいますが、科学的根拠はないのではないかと思います(仮説ではあっても、統計学上有為ではない)。古今東西、「地震・高波・台風・洪水・噴火等、天災地変が起これば、まず安全な場所に逃げることが、人間ができる唯一最善の手段だ」ということを、改めて東日本大震災は教えてくれました。自然の猛威に逆らうことはできません。17日今朝の西日本新聞13面に、先般ブログで取り上げた「モニター会議~「命を守る」の追求を」と題した報告が掲載されていました。「喉元過ぎれば熱さを忘れる」という諺にもあるように、人間は同じ過ちを何度も繰り返します。「土砂崩れの前にはガスのようなにおいがする」というおばあちゃんの言い伝えを守って逃げた家族が助かっているという例が同紙に紹介されていました。津波でも、江戸時代の大津波の言い伝えが残っている村が、その後の津波で高台に避難して助かっている例が多くあります。一見、現代社会は自然災害と無縁な生活を送れるように発展してきましたが、防災の知恵を子孫にいい伝える「知恵の伝承」と、行政の前に「地域の絆」で何とか対処することが求められています。(画像は9月17日の朝、長崎新地の自宅から、暴風で板壁の一部が剥がれて飛んだ家が見えた)

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中国木材様・西九州木材事業組合様を見学させて頂きました~日本最大級の製材工場

9月13日午後、佐賀県伊万里市の工業団地にある、中国木材様・西九州木材事業組合様を見学させていただきました。ここは、日本最大級の製材工場です。中国木材様は、杉・乾燥材について、JAS規格品製造を認められており、近々桧(ひのき)についても認められる見込みであるそうです。また、工場に港が併設されており、船で運ばれた外材の加工や、製品の国内市場向け搬送が効率良くできるようになっています。余りに広大な敷地に大規模な加工ラインが展開されているので、圧倒されました。長崎県産の木材がここで加工される部分も多く、杉・桧・集成材等の国内への安定的な供給に大きな役割を果たしていただいていることが良くわかりました。(画像は乾燥材・成材工場の一部)

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夏の節電は大変有効だった~FMラジオ「エコなが研究所」でお話しさせていただきます

9月12日午後、私がセンター長を務めさせていただいている長崎県地球温暖化防止活動推進センターのラジオ番組「エコなが研究所」今年度最終回で、私が出演して今夏の節電・省エネについての話を収録いたしました。九州電力によれば、今夏の前半のピークだった7月26日時点の電力供給力1,626万kwに対し、電力需要が1,521万kwと、予備力105万kw、6.9%に収まり、電力不足は回避されました。節電効果が約150万kwと推計できるので、節電が無かったら電力不足に陥っていたことになります。原子力発電への依存を減らしつつ、安定的に電力を供給できる体制を早期に確立しなければ、景気が良くなった際に、産業にも影響が出る可能性があります。再生可能エネルギーへの傾斜だけでは力不足で、水力・火力(LNGやシェールガス使用等)の発電コストを下げる技術が求められていると思います。なお、FMラジオ放送は、9月28日9時5分~10分の5分間の予定です。

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