工務店の経営発想を変える~住宅価値の保全と成長する市場への対応~地元産木材の活用

9月19日午前、私が座長を務めさせていただいている「県産材貿易促進と利用拡大プロジェクトチーム」の販売拡大ワーキンググループ部会が開催されました。詳細はオープンにできませんが、話題の一つとして、民間では木材を最も多く使う住宅産業が、県産材(または地元産木材)を利用することが議論されました。補助金を活用すると、輸入材と国産材との価格差はほとんどなくなり、耐久性と健康の観点から、国産材を活用するメリットがクローズアップされます。耐久性は中古価格に反映し、資産形成に影響を及ぼします。特にシロアリ等への防虫対策は、地元産木材を使うのがベストですが、このようなメリットは大手住宅企業や一般の工務店が消費者に説明することは余りありません。国産材・県産材・地元産木材を利用して流通を変えるには、工務店さんに消費者のニーズを踏まえた経営発想に立っていただき、地元産木材をできるだけ使ってもらうようにしてもらうことが近道です。また、建設業界・建築士会向け講演会で私がいつもお話しさせて頂いていますが、新築着工件数が今後伸びない中で、ニーズが増大する中古住宅のリフォームに注力することが、工務店の経営上も不可欠になることは明白です。「長崎ひのき」をブランド化するためにも、まず地元から変えていく必要があると思いました。(画像は9月13日見学に伺った伊万里工業団地の製材工場)

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