長崎の近代化遺産活用事業実行委員会で高島・北渓井坑などを取材しました~平成25年度文化庁採択案件

9月20日午前、「長崎の近代化遺産活用事業実行委員会」で、高島・北渓井坑やグラバー別邸、石炭資料館などを取材しました。これは、テレビ局(NCC長崎文化放送)とのタイアップによる長崎の近代化遺産の歴史と世界遺産候補構成資産を取材して、資産の背景や見どころについて解説するシリーズで平成25年度文化庁案件です。高島はその第一回目にあたります。高島炭坑は、1869(明治2)年イギリス商人トマス・グラバーが佐賀藩と共同で日本初の蒸気機関を使った垂直の坑道(堅坑)を開坑し、北渓井坑と名付けたたものです。最新の機械と技術、人材をイギリスから持込み、取り入れたグラバーの功績は極めて大きく、1874(明治7)年に政府が高島炭坑を買収した際には、全国一の出炭量を誇るまでになっていました。明治時代の高島炭坑は、「炭坑技術の学校」のような存在で、高島で学んだ人たちが筑豊や北海道に出て行って、旧来の技術を一新し、新鋭の炭坑を開発しました。(画像は、グラバー別邸跡での海を臨むテレビ収録風景。グラバーは、長崎のグラバー邸以外に、高島炭坑経営のため、海辺に別邸を建設した。)

 

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