紫陽花のLINE吟行~「シーボルトおたきの悲恋の濃紫陽花」「紫陽花や子ども育ちしマリア園」

6月11日に俳句の先生や仲間と、「紫陽花(あじさい)」をお題にして、LINEグループ上で吟行を行いました。句数は2句。紫陽花と言えば、長崎のシーボルトとお滝さんの悲恋の物語です。原句は、「外国船シーボルトも見た紫陽花や」。国際観光船から降り立つ外国人も、昔のシーボルトのように、長崎の紫陽花を眺めたのでしょうか。ただ、この句では、外国船・シーボルト・紫陽花と材料が三つもあって多すぎます。「紫陽花や子ども育ちしマリア園」長崎の南山手にあるマリア園は、全国から子供が集まる児童養護施設(乳児院)で、様々な境遇の子供の成長を見守るように、紫陽花が青や黄の花を咲かせています。親はどんな気持ちで子供をマリア園に連れて来たかと思うと紫陽花の淡い色が涙にすら見えるのです。でも、子供たちには、新しい人生があります。礼拝堂のマリア像に見守られながら、子供たちはこの施設から巣立っていきます。

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