「生涯活躍の街を訪ねて~兵庫県三木市の例」(NBCラジオ「おはようコラム」2017.6.9)

5月下旬、兵庫県三木市の「生涯活躍の街」緑が丘地区センターを訪問し、職員の方から、お話をお伺いしました。「生涯活躍の街」とは、内閣府が進めている政策で、東京圏等を始めとする大都市地域の中高年齢者が希望に応じ、地方や「街なか」に移り住み、多世代の地域住民と交流しながら、健康でアクテイブな生活を送り、必要に応じて医療・介護を受けることができるような地域づくりのことです。全国で10か所指定されており、近畿地方では三木市のみです。
三木市緑が丘地区は、昭和45年ころに大和ハウスが中心となって造成された神戸市のベッドタウンで、平成27年人口が8万人、高齢化率が30%ですが、平成72年には、人口が半分の4万人、高齢化率が45%と、急速に人口減少・高齢化が進むと推計されている街です。
三木市の「生涯活躍の街」構想の要点は、①戸建て住宅団地の再生、②住み替えや移住の促進、③高齢者の生活支援、④鉄道(神戸電鉄)を維持、の4点です。また、三木市では、「郊外型住宅団地ライフスタイル研究会」を立ち上げて、産官学協働で生活の利便性を向上させるサービスを研究しています。研究会のメンバーは、関西学院大学・関西国際大学・大和ハウス・コープこうべ・神戸電鉄・神姫バス等です。
長崎県内でも、壱岐市・西海市で「生涯活躍の街」構想が進められています。長崎県も、都市近郊・離島・農山村地域それぞれで高齢化が進んでおり、まだまだ「生涯活躍の街」が必要だと思います。

(このブログは、NBCラジオが聞けない地域の方々からのご要望があるため、概要を掲載させていただいております。)

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