社外取締役~改正会社法下では上場企業に選任が強く期待される

5月6日午後、連休最終日の博多天神で、いつものようにTsutayaに寄り、中古本の棚を見ていると、牛島信氏の小説「社外取締役」が目に留まり、壱岐行きのジェットフォイルの中で一気に読みました。近く成立が見込まれる改正会社法下では、上場会社は独立性の高い社外取締役の選任が強く期待されています。株式会社のガバナンスが30年前とは大きく変わってきており、株主や利害関係者にも対応する、「社内の論理」だけでは経営できない時代となっています。作家の牛島信氏は、東京大学法学部卒業後、検事を経て国際弁護士となった人物で、この小説の記述は法律的に緻密かつ実際の経営を反映したもので、真実味を持って迫ってきます。学者で社外取締役となった人物が会社が巻き込まれた事件で、社長とならざるを得なくなるというストーリーですが、社外取締役がどういう立場なのか、どういう行動を取るのが社長の役に立つのかが表現されていて、大変興味深いです。今後は、上場企業でなくても監査役とは別の立場から社外取締役の意見を聞いて経営する時代が来ると思います。興味のある方は、一度読まれてみたらいかがでしょうか?

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