京都の世界遺産の魅力を探る~庭園を見ても年齢によって感じ方が変わる

5月10-11日、久しぶりに京都の世界遺産群を訪問する機会に恵まれました。奈良育ちの私にとって、子供の時から京都は洗練された「異質な文化」の場所でした。観光地としても、京都の方が交通の便やガイドなど、充実しています。ただ、寺院・神社や仏像など、国宝の存在では、奈良の方が勝っているように感じます。京都の魅力は、平安時代に都が造営された、風水を取入れた都市計画と、寺院・神社の庭園の計算された美しさだと思います。寺院の仏像などは、多くが博物館・美術館に収蔵されているか、開扉されていないかで、東寺以外は仏像を身近に感じることができないのは、奈良との大きな違いです。また、庭園や寺院にある書画などは、人生経験によって味わい深いものとなるので、今回多く出会った修学旅行生が感じるものとは全く異なっていると思います。今回は、40年ぶりに金閣寺・銀閣寺・天龍寺・東寺・清水寺を訪れました。今回の訪問で最も印象に残ったのが嵯峨にある天龍寺で、1339(暦応2)年吉野で亡くなった後醍醐天皇の菩提を弔うために足利尊氏が夢窓国師を開山として創建し、夢窓国師による広大な庭園(曹源池)は1994年世界文化遺産に登録されました。私の先祖が笠置山におられた後醍醐天皇にお仕えしていたことが古文書に残されており、「縁」を感じました。(画像は天龍寺の庭園。早朝の嵯峨・嵐山はすがすがしい。)

 

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