燃え立つ緑の長崎~「稲佐山青葉に勝る若葉かな」「湯の面(おも)に映る山肌鮎のぼる」

5月3日は連休の後半の始まり。普段纏まった時間が無くてなかなか読めない本を読んだり、書けない依頼原稿や論文を書くにはありがたい時間です。また、様々な案件の打ち合わせを、お互い時間の取れない中で、全国のキーパーソンと電話で長時間意見交換するにも良い休みです。朝から温泉に浸かり、俳句を考えると色んな言葉が湧き出てきます。「岩風呂の鮎にも見えし山の影」。「湯の面(おも)に映る山肌鮎のぼる」。原句は、「掬い取る揺らぎの鮎か山肌か」です。「温泉の露天風呂に浸かっていると、風で湯面が揺れて、映った山肌が、緑の鮎が泳いでいるように見えます。そこで手を伸ばして、湯の中の鮎を掬い取ろうとすると鮎は逃げてしまう。」という心象風景を描きたかったのですが、大分県中津の俳句の大先生は、「17文字ではこれら全てを表現できない」と言われ、句を分けることになりました。でも「湯の面に映る山肌鮎のぼる」は、僕の心象風景を「鮎のぼる」という言葉で見事に表現していただきました(ウルトラC級です)。こんな風景を描こうとすると、俳句は本当に難しい。

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