「山本作兵衛コレクション」全国産炭地キャラバン展in長崎の講演会・シンポジウム終わりました

10月7日午後、「山本作兵衛コレクション」全国産炭地キャラバン展in長崎の講演会・シンポジウムが、長崎くんちの期間であるにも関わらず、100人を超える参加者を集め、好評のうちに無事終わりました。「九州・山口の近代化産業遺産群」の国内専門委員も務める、有馬学福岡市博物館長の基調講演では、端島(軍艦島)の保存上の問題に言及され、「従来の文化財保存の概念や方法の延長では処理しきれない、新たな理念の創出が要請されている。」と言われました。また、稼働資産(三菱重工長崎造船所・新日本製鉄八幡製鉄所等)についても、「時間の経過の中で本来の姿からの変容を遂げているが、そのことは文化財としての評価を毀損するものではなく、ポジテイブな評価の重要なポイントになっている。」と発言され、近代経済産業史的な観点から文化財を見直す良いきっかけを与えていただいたと思います。また、シンポジウムでは、「長崎の炭坑遺産と地域振興」と題して、筑豊炭田と長崎の炭坑との違いなどに触れながら、炭坑遺産をどのように地域振興につなげるかを議論し、私がコーデイネーターを務めさせていただきました。(画像は長崎県立美術館で10月末まで開催されている山本作兵衛コレクション展)

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