地方にこそ日本型IR(Integrated Resort)を~電通JIRフォーラムに出席

3月6日午後、東京・電通本社でJIRフォーラム「IRによるビジネス創出」が開催され、「アジア・九州統合型リゾート構想」をまとめた西九州統合型リゾート研究会有識者委員会・委員長として出席させていただきました。電通の岡部智カジノ&エンタテインメント事業部長とは1月にお会いし、多様なカジノリゾートにより、日本の観光資源を活かして持続可能性の高い集客施設を形成することが必要であることを3時間程度意見交換させていただきましたが、若年層・女性等国民各層に「目配りの効いた」素晴らしいフォーラムでした。冒頭、「モナコ公国のIR戦略」と題してモンテカルロSBMアジア統括責任者ブノア・バデュフル氏が、1863年の開業後150年を迎えたモナコ公国のモンテカルロ・リゾートが開業した契機が国家の財政難だったことを説明し、「持続性」のある「成長するIR」が重要なことを教えてくれました。同社はオテル・ド・パリを始めとする4つのホテル、アラン・デユカス他33のレストラン・バー、ヨーロッパ最大級のスパ、テニスコート(カントリークラブ)、ゴルフコース、5つのカジノなどを経営しています。ヨーロッパのカジノはギャンブルというより、社交場として発展してきており、日本にも風光明媚な地方にこのようなカジノを含むリゾートが欲しいと思いました。「日本型」という点について、日本の自然・伝統文化等を楽しんでもらうことに加え、その後行われたパネルデイスカッション「日本版IRがもたらすビジネス創出とは」で、大阪商業大学アミューズメント産業研究所長美原融氏は、「日本には製造業を含むハードな産業基盤はあるが、ソフトなマネジメント・マーケテイングノウハウがない。」と述べ、日本の良いところを活かし、足らざるを補うことの必要性を指摘しておられました。また、カジノを国の「成長戦略」に組み込む可能性もあることを述べられ、私が提案している「地方から見た成長戦略」と同じだと意を強くしました。(画像は、電通JIRでプレゼンしたブノア・バデュフル氏)

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