住宅リフォーム市場の将来性と経営戦略

1月26日朝のモーニングサテライトで、アメリカの住宅市場が厳しさを増すなかでも、住宅リフォームの業界は2011年度3.3%、2012年度見込みで5.7%の成長を遂げるとのアナリスト予測が出されていました。新規着工件数が減少し、中古住宅価格が低下する中にあっても、むしろ減少・低下の環境下ほど、住宅リフォームに対するニーズは中間層を中心に高まります。富裕層は景気の影響を受けないので、内装・外構ともにニーズはあります。これは、景気循環面ですが、構造的に、少子高齢化が進展する社会では、高齢者の住宅リフォーム・ニーズは高まります。後は、リフォーム業界内での競争に勝ち抜くために、ターゲットマーケットと提案内容の独自性をどう打ち出すかです。見方を変えれば、都市部・地方問わず、公共工事・建築ともに落ち込む中で、エコ住宅と並んで、リフォーム需要を捉えることは、建設業を維持・発展させるために不可欠の手段です。ただ、忘れてならないことは、私が拙著「革新の経営力~工務店はサービス業だ、成長する建設会社の秘訣を探る」(建築資料研究社)の中で述べている通り、経営戦略を企画し、実行できる建設会社になることが必要なのです。

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