九州産業融合型経済研究会(第3回)出席報告~産学連携・広域連携・企業連携を同時に進める企業

12月17日午後、第三回九州産業融合型経済研究会が開催され、委員として出席させていただきました。テーマは、「産学連携・広域連携・企業連携による新たな製品・商品づくり」で、㈱ピーエムテイーの経営企画室三宅賢治室長の基調講演の後、各委員から様々な意見が出されました。同社は、福岡県須惠町に本社がある半導体関連メーカー(グループ総従業員120名、グループ資本金1.5億円、グループ売上40億円)で、半導体製造装置の販売・メンテナンス、金型部品企画販売を皮切りに、半導体用リードフレームの金型部品等製造メーカーとしても成長を続け、産学・企業連携により、医療・自動車関連等に事業領域を拡大しています。私は、この企業は「企画力」がコアコンピタンスで、生産等他の機能はアウトソーシングをして、産学連携・企業連携で、少量多品種・高付加価値製品をメインに、キャッシュフローを常に確保している企業だとの意見などを申し上げました。学会を通じて大学の先生方と共同して事業化を実現し、数社の企業と協働できる珍しい企業だと感じました。中堅・中小企業の場合、自社経営資源に限界があるので、連携により高付加価値製品を作ることで持続性を高めることも重要な戦略ですが、京谷忠幸社長が経営イノベーションとマネジメント(特に技術の応用)に取り組んでおられるのが他社の追随を許さない点だと思いました。

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