長崎県立大学での講義が始まりました

4月14日早朝から私の長崎県立大学(佐世保)での「長崎経済論Ⅰ」の講義が始まりました。土曜日集中講義ですが、第一回・第二回の昨日は、「地域マクロ経済の基礎」について講義しました。経済学部なので、マクロ経済・ミクロ経済の基本書は学習していると思いますが、私の講義は、その体系と関係付けながら、官庁エコノミストと同様の「実務的」経済金融分析手法を教えるものです。昨日の講義でも、GDP(国内総生産)・県民経済計算統計書の「支出面」「生産面」と経済学の「総需要(aggregate demand)」「総供給(aggregete supply)」を結び付けてくれたか心配です。また、日銀統計に並んで掲載されている「雇用」と「物価」がなぜ並んでいるのか、聞いても「フィリップス曲線」を思い出してくれた学生さんは少なかったように思います。この講義では、景気・産業構造の分析をして、短期的な予測までできるレベルを目指しています。毎年長崎県の県庁・市役所等公務員さん向けに行っている、「経済動向分析研修」の基礎レベルの位置付けです。昨日の出席者は50名くらいでしたので、これくらいが丁度いいと思いました。余り受講者が増え過ぎると、大教室が割り当てられ、学生さんの表情が見えなくなるからです。どこまで解ってくれているか、確認しながら進めていきたいからです。同大学は県内というよりも九州全域から学生さんが集まり、まじめで理解度が高いと例年感じています。全国的に一般には試験などで女子学生の点数が高いそうなのですが、私の授業では、例年男女の差を感じません。学生さんが今年はどういう反応をしてくれるのか、教える側としては、それがささやかな楽しみです。(画像は長崎県立大学佐世保校内。周りは相浦(あいのうら)の田園風景が広がり、背景に山が見えます。)

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