びわといちご~「フルーツ」から「スイーツ」へ

4月17日、長崎でびわといちごを1パックづついただきました。この季節はこれら二つのフルーツが長崎の直売所に並びます(東京で買えば千疋屋・明治屋クラスの高級フルーツです(笑))。並べてみると、イチゴの方が大粒に見えますが、いずれも糖度が高く甘いです。今年は天候不順だったため、びわの露地物は生育が遅れているようですが、もともと茂木種は大粒ではないので、十分に美味しかったです。長崎県の農水産品の課題は加工品作りですが、茂木びわについては、私自身、地元東長崎商工会茂木支所や農家・食品加工会社と一緒に、大村のシュシュの協力により、びわのネクターなどの新商品開発を行い、また、びわカレー・びわパンなども試作してきました。規格外のびわの活用や通年で収入を得る方法として、加工品作りは欠かせません。生(なま)のびわは加工できないので、ジュースやシロップ漬けなど一次加工品にして、お菓子などに使うことが必要になりますが、県内で一次加工品が製造できないため、県外の企業・全農等から買っているのが現状で、いわば経済学でいう「付加価値」の大きな部分を地域が放棄しているという現象が起きています。長崎県は原材料に恵まれすぎていることから加工をしなくても良かったのですが、今後は農家や地域が安定収入を得るためにも一次加工・消費者向け加工品を製造・販売することが必要になります。

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