「スティーブ・ジョブズ驚異のイノベーション」~イノベーションに人生を賭けたCEOの言葉は今も重い

週末なので、経営の話を一つ。3月7日夜、長崎から大阪に移動するJALの中で、カーマイン・ガロ著「スティーブ・ジョブズ驚異のイノベーション~人生・仕事・世界を変える7つの法則」(The Innovation Secrets of Steve Jobs)を一気に読みました。「アップルが当時市場を席巻していたマイクロソフトとの違いをどう切り開いたか」を明確に説明しており、ステイーブ・ジョブズにとって、イノベーションこそが人生そのものだったと思います。以前このブログにも書きましたが、ステイーブ・ジョブズとビル・ゲイツと私は同じ年齢です。不幸にして、ステイーブ・ジョブズは亡くなりましたが、彼のスタンフォード大学やリード大学卒業式での祝辞は経営のテキストで、今もビデオに記録されていて時々見るのですが、感動的で涙すらそそるものがあります。7つの法則とは、①大好きなことをする、②宇宙に衝撃を与える、③頭に活を入れる、④製品を売るな夢を売れ、⑤1000ものことにノーと言う、⑥めちゃくちゃすごい体験を作る、⑦メッセージの名人になる、です。この本を読むきっかけは、毎朝欠かさず5時45分から見ている東京12チャンネルの「モーニングサテライト」で、あおぞら銀行馬場信輔社長から、同行の「ビジネス・イノベーション・オフィス」など経営革新のヒントになったとして紹介されていたことでした。私も、全国で成長企業経営やイノベーションについて講演やアドバイスをすることも多いのですが、ステイーブ・ジョブスの例は欠かせないほど示唆に富んでいます。1996年ころ、私が、さくら銀行(現・三井住友銀行)の企画担当として、銀行全体の巨大なリスク管理システム開発のプロジェクト・リーダーを務めた際に、若い優秀な職員が「GUI=Graphical User Interface」を提案してくれて、その表現の分かりやすさ、使いやすさにショックを受け、時代が変わることを痛感しました。GUIの開発を最初に進めたのがスティーブ・ジョブズでした。人々が「分かりにくい」「不便だ」「困った」と思うところにこそ、イノベーションの種があると思います。

 

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