NBC長崎放送あさかラ経済コラム12/22放送分「今年の長崎県を明るくした三大ニュース」

12月22日、NBC長崎放送「あさかラ経済コラム」で、「今年の長崎県を明るくした三大ニュース」と題してお話させていただきました。要点は以下の通りです(NBC放送をお聞きになれない地域の方々からのご要望により、本ブログに掲載するものです)。

今年は北朝鮮ミサイル発射・衆議院解散総選挙など、世界・日本ともに激動の1年でした。その中で、長崎県の景気は比較的堅調に推移しました。今年、長崎県を明るくした3大ニュースは次の三つです。

1.Vファーレン長崎のJ1昇格:今年11月11日、Vファーレン長崎が勝利し、J1昇格が決まりました。サッカーファンだけでなく、県民にとっても嬉しい瞬間でした。過去のJ1昇格の例を見ると経済効果は大きく、J2時代の1.7倍程度に拡大することが推計されています。販売額等計数が公表されていないので経済効果の推計には限界がありますが、過去の昇格の例を見ると、少なくとも年間20-25億円程度の経済効果が見込まれます。J1昇格により観客数が約2倍になったチームもありましたから、チケット販売、グッズ・飲食店売上など運営方法によっては、もっと増加することが予想されます。

2.県庁移転と出島表門橋完成:今年11月24日、出島表門橋が完成し出島と対岸が130年ぶりに繋がりました。日本史の教科書に載っている出島の形に一歩近づいたことになります。県庁がある場所は江戸時代に長崎奉行所西役所のあった場所なので、出島と県庁とは歴史的には一体として保存活用されることが望ましいと思われます。新しい県庁はほぼ完成しており、12月24日には式典が開かれます。

3.国境離島新法施行:昨年4月に国会を通過・制定された「有人国境離島地域等措置法」が今年施行され、国境離島に対する様々な補助金等による支援が行われることになりました。これにより、航路・航空路の運賃低廉化や、生活・事業物資輸送費用の負担軽減等幅広い離島支援が行われることになりました。来年は、世界遺産候補「長崎・天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の登録が実現することになれば、離島観光・物産振興に拍車がかかると期待されます。

今年を通して、長崎県が元々有する地域資源を活用して、大きく発展するチャンスが到来したと感じます。次回12月29日の経済コラムでは、2018年以降の長崎県経済を占ってみたいと思います。

カテゴリー: エンターテイメント, 世界日本経済, 建設, 街作り, 観光, 長崎   パーマリンク

コメントは受け付けていません。