長崎の人は何故から揚げが好きか?~長崎「私的七不思議」のひとつ

日曜らしい話題を一つ。私が長崎に来て11年間疑問に思ってきている「私的七不思議」の一つに、「長崎の人は何故から揚げが好きか?」ということがあります。これだけ生魚が豊富で、漁獲高全国2位の長崎県で、ウチワエビ、フグ、タチウオと言った比較的高級な食材を、街の居酒屋で200~300円くらいで「から揚げ」にして出しています。食材が豊富だから、関西出身の私から見たら、「とんでもなく贅沢」な食べ方ができるということもありますが、痛み易いタチウオは仕方ないとしても、ウチワエビやフグは繊細な味を楽しむもので、から揚げが美味しいという感覚は関西人にはなかったものです。フグは「てっちり」か「てっさ」と相場が決まっていると思い込んでいました。長崎では子供までがフグのから揚げを美味しいと食べているのを見て、カルチャーショックを受けました。この論で行くと、伊勢海老やクエのような高級食材もから揚げにするのでしょうか。東京の居酒屋で若い世代と一緒に飲みに行くと、必ずと言っていいほど、鶏のから揚げを注文します。鶏はから揚げにすると、ケンタッキーフライドチキンもそうであるように、ジューシーな味わいが出るのですが、ふぐは「より美味しくなる」という感じはないのです。から揚げが許されるもう一つのカテゴリーに、「骨ごと食べられる」というのがあります。例えば、キビナゴは長崎・鹿児島では欠かせない食材ですが、から揚げにすると骨ごと食べられて美味しく、カルシウムも豊富というメリットがあります。圧巻は、長崎県佐々町でこの時期しか獲れない「シロウオ」がありますが、これなどもから揚げやかき揚げにして食べることもあると聞きました。本来は、「踊り食い」や「すまし汁」に入れて楽しむべき小魚と思いますが。そこで、仮説を考えました。長崎人のから揚げ好きの原因は、卓袱料理の「長崎天ぷら」にあるのではないかと(長崎天ぷらは田上長崎市長も好物のようで、卵入りの衣を付けてふっくらと揚げたものです)。私の疑問に答えてくれる方がおられたら、是非教えて頂きたいと思います。(画像は、私が好きな自然健康食材をふんだんに使ったティアの昼食。ここにも鶏のからあげがある。2014.3.1撮影。画像2014030111360000

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