近代化産業遺産「世界遺産セミナー」開催

2月15日夕方、長崎の稼働遺産を考える会主催で、世界遺産セミナーが開催されました。ニールコソン卿(イングリッシュ・ヘリテージ前総裁)から「九州・山口の近代化産業遺産群と世界遺産登録の考え方」、加藤康子氏(九州・山口の近代化産業遺産群・世界遺産登録推進協議会コーデイネーター)から「世界遺産登録に向けた取り組み状況」、長谷川貴彦氏(内閣官房地域活性化統合事務局企画官)から「稼働中の産業遺産を含む案件の保全方策等に関する内閣官房提案について」というお話をいただきました。「九州・山口の近代化産業遺産群は、地域的な広がりのあるserial nominationであるが、日本の近代化に炭坑・造船等一連の遺産として関連した役割を果たしており、OUV(普遍的で顕著な価値)がある」との発言を、ヘレン・ラードナー氏(オーストラリア・建築家・HLCD社デイレクター)、ジェーン・ハリントン氏(オーストラリア・ポートアーサー史跡管理局デイレクター)からいただきました。また、長谷川氏からは、文化財保護関係法でなくても、港湾関係・景観関係法でも根拠法となるとのお話しをいただきました。私が理事を務めさせていただいて来た、「長崎近代化遺産研究会」も、長崎県の石炭産業の研究・ガイドブック制作や高校生・県民の方々等に対する啓発活動、軍艦島関係資料の保存・整備を行ってきましたが、今後NPO法人化を検討し、世界遺産登録に向けた長崎県の近代化遺産の保存・活用等に資する会へと発展させて行きたいと思いました。(画像はセミナー会場の講演者)

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