外国の入江の集落のような五島・奥浦に息づく人々の暮らし~離島振興策と地域コミュニティについて講演させて頂きました

2月17日午後、福江港に着き、五島市奥浦の入江に広がる集落群を訪問し、半泊(はんどまり)で、国土交通省「小さな拠点作り」事業の打合せを行いました。これまで、半泊には来たかったのですが、実際に来てみて、廃校になった小学校跡を活用した宿泊施設・カフェを濱口孝・よしの夫妻が経営されていて、海辺に鉄川与助建築設計の小さな教会・半泊教会(1922年完成)が佇んでいる、カナダなどの外国の入江の集落のような美しさに息を飲みました。この教会の建築にあたっては、資金不足分としてアイルランドからの浄財があてられたそうです。今回の事業は、奥浦地域の方々が、自ら街作り事業計画を策定し、実行するものです。奥浦地域はエコノミストの目から見て、福江港から車で約20分と近く、堂崎教会はじめ有数の教会群が存在し、大洋漁業・金子真珠等のマグロの養殖が順調で、「観光と食」を事業化することにより、地域が生まれ変わる可能性があると思いました。そして何よりも、「自立の精神」でまずは民間で事業化を図り、行政に協力を仰ぐという姿勢を全員が共有している点が重要だとおもいました。今回は、このプロジェクトアドバイザーの梅元建治氏のお誘いで、夜、奥浦出張所の二階で地域振興部会他5部会の事業計画が報告された後、私が「これからの離島振興策と地域コミュニティ」と題した講演をさせて頂きました。現代の「忘れ得ぬ人々」にお会いした気がして、豊かな気持ちで奥浦を後にしました。(画像は半泊教会と石垣。教会の尖塔はなく、小さな十字架があるだけ。教会内を紹介できないのが残念ですが、厳かでした。海辺のすぐ近くにあるため、波で石垣が崩れたこともありました。KTNテレビ長崎の番組審議会でも取り上げられた。)

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