飛行機で読んだ一冊⑯~「たった一人の熱狂」仕事だけでなく人間の基本が大事であることを教えてくれています

10月28日の強風に揺れる飛行機で読んだのが、見城徹氏の「たった一人の熱狂」です。私がビジネス書をここであまり取り上げないのは、理屈や方法論だけを書いた本が多いからですが、作者の見城氏は幻冬舎の代表取締役社長で、角川書店時代からヒットメーカーで、作家を発見し、育て、「編集者」一筋に実績を上げてきた人物です。どんな道でも、一筋に続け、トップクラスになることは容易ではありません。41歳で角川書店の取締役編集部長になり、幻冬舎設立後も、五木寛之・石原慎太郎・唐沢寿明・郷ひろみ・村上龍等22冊のミリオンセラーを出版しました。「出版冬の時代」とも言われる中で、この本は、「売れる作家と本を作り出すにはどうするか」を克明に語っています。これまで8冊の単著を出版していただいた私などは、「売れる本を出す」という点でも重要な話テーマです。見城氏の方策は、本でも語っておられる通り「仕事に熱中する」「圧倒的結果を出す」ことかもしれませんが、さらにその原点は、「他人ができないことをやれ」「GNO(義理・人情・恩返し)は絶対死守」などの実体験にあるような気がしました。見城氏は1950年の生まれで、私よりも5歳年上ですが、編集・出版の世界だけでなく、研究・スポーツ・役所・企業等の分野を問わず、「人間の生き方の基本」という原点を改めて語っていただいたように感じました。「経営学より人間学」かも知れません。

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