福祉施設と農業の取組視察

9月14日、長崎県ソーシャルビジネス事業の採択先の一つである社会福祉法人ふるさとを訪問・視察させていただきました。同福祉法人は36年の歴史を持ち、西海市西海町川内郷にあり、特別養護老人ホーム、グループホーム、居宅介護支援センターを擁しています。23年度から「農力×福祉力によるふるさとの味ルネサンス事業」を開始しています(提案型委託事業)。これは、高齢者の経験と知恵を地域の食文化継承に活かし、共助共援のふるさとづくりで地域の福祉力を向上させ、遊休農地の有効活用にも寄与する事業です。具体的には、新たに福祉施設の近接地に農地を取得し、農場を整備して高齢者による農業と農産加工品の開発・販売を行うとともに、農の癒す力を介護に取り入れた園芸療法・里山療法を実践するものです。この実施には国の緊急雇用制度が活用されています。同法人の北島栄理事長からは、労働組合運動よりも地域の高齢者福祉活動に社会的意義を感じて、戦中・戦後を通じて地域を支えてきた高齢者に報いるためにも福祉施設を建設・経営してきたいきさつを説明していただきました。この考え方は過疎地域において地域包括センターを成功させるためにも必要な仕組み「コミュニテイぐるみの介護」を形成していると感じました。

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