ガイドブック「長崎県の石炭産業と近代化遺産」

9月14日、長崎近代化遺産研究会(私が理事を務める)で制作してきたガイドブック「長崎県の石炭産業と近代化遺産」が完成しました。長崎県には日本の近代化のために作られた、炭鉱を始めとする造船施設・鉄道・橋梁・上下水道・通信施設・防衛施設など、多くの近代化遺産が現在でも残されています。また、「九州・山口の産業遺産群」は世界遺産登録に向けて現在は暫定リストに登録されています。軍艦島(端島)・北渓井坑跡はまさに石炭産業に関するものです。しかし、このような事実が県民一般に知られていません(忘れられている)。高校生以下の子供たちには石炭がどういうものか知らない者も多いのです。そこで、同研究会では、長崎大学工学部の岡林教授の協力を得て、県内高校生や修学旅行生・一般観光客向けに配布・学習できるガイドブックとして本冊子を制作しました。内容は、①県内17カ所の炭坑の解説、②石炭関連資料館6カ所の解説、③日本・長崎県の石炭産業の歴史、④長崎県の石炭産業が後世に残したもの、などです。このテーマで県民の皆さんや高校生と話し合うため、10月16日午後1時から長崎県美術館のホールで講演会・シンポジウムを開催する予定です。

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