九州医歯工連携分野アライアンス研究会に参加しました~日本の医療福祉機器製造は出遅れている

2月28日午後、九州産業活性化センターからのご紹介で、九州半導体・エレクトロニクスイノベーション協議会(SIIQ)のアライアンス創出促進事業「第一回医歯工連携分野アライアンス研究会」に出席しました。冒頭、経済産業省九州経済産業局新産業戦略課鉾屋一敏氏から「医療・福祉機器産業の現状・課題・参入の方向性について」お話しいただき、日本の医療機器市場約2.4兆円の中で、日本が強い分野(輸入品シェアが低い品目)は市場成長率が低い(あるいは縮小している)分野で、世界から大きく遅れていることを統計で示して頂きました。また、その日本の中でも九州の生産額比率は8.2%と低く、今後伸ばしていくことが不可欠と思いました。医療機器製造は大分・宮崎に見られるように、大企業しかできないと思われがちであるが、中小企業が参入すべき分野であることも良くわかりました。その後、産業医科大学(北九州市)産学連携・知的財産本部橋本正浩講師から、「医工連携のすすめ~産業医科大学とのアライアンスは必要か~」と題してお話しをいただきました。手術器具・リハビリ機器・内視鏡・聴診音解析・血管年齢測定・予防医学等幅広い分野で、産学連携(特に中小企業と)がおこなわれていることがわかりました。病院等ニーズと技術シーズのマッチングの方法についても示唆を与えられました。現在、シンクながさきで「長崎県医療福祉ニーズ発事業創出支援事業」を県と一緒に実施していますが、成果を上げる方法について、ヒントを多く得ることができました。今、中学卒業・元オリンパスの社員でアメリカでの大腸内視鏡・心臓カテーテル販売で巨万の富を得た日本人、大根田勝美氏(1937年生まれ)の自伝的な本を読んでいますが、先進的医師と一緒に商品開発に取り組み、病院等に効果的な使い方を提案できれば大きなビジネスとなると思います。

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