NHK日曜討論「女性活躍へ指導的地位ー30%目標をどう実現する?」を見ました

8月17日朝、久しぶりに見応えのあるNHK日曜討論「女性活躍へ指導的地位ー30%目標をどう実現する?」を見て、エコノミストとして、日本経済が活力を失わないためにどうするべきか、考えるいい機会になりました。私自身、長崎労働局の「ワークライフ・バランス研究会」の座長を務めさせていただいたことがあり、現在は、長崎県佐々町の「子供・子育て会議」の会長を務めさせていただいていることから、人口減少・少子化対策、労働力人口確保による経済活力と言ったマクロ経済面と、女性と男性の協働・役割分担と言った実践面をにらみながら、女性・男性それぞれの労働観・子育て観を戦後成長期の日本からどう変えていくかが問われていると感じています。討論で、サイボウズの青野社長が「男性には、「さざえさん」に描かれた、良い大学・良い会社に入り、課長・部長に昇進していくべきという、「刷り込み」がある。」と言われていましたが、それは我々のような50歳台くらい以上で、「育メン」という言葉があるように、若い男性はそのような意識はさすがに稀薄になっていると思い、笑ってしまいました(まだ続いていること自体が驚きです)。ただ、女性が管理職として活躍する社会をつくるには、男性側・女性側双方での意識改革が不可欠だと思います。「女性が管理職に成りたがらないのは、日本の現状では管理職が時間無制限の労働を求められ、時間外勤務が減ることにより、待遇が改善されない現実がある。」という女性出席者からの発言もありました。都市と地方との意識の違いも大きく、長崎県では、農村等では男女共同参画は当たり前で、そうでないと社会が成り立たないし、県内都市部でも働く優秀な女性の活用が企業の業績を左右していると思います。育児支援も必要で、長崎市・佐世保市及びその周辺自治体では、現状、保育所はかなり充足していると思いますが、今後働く女性が増えるためには、保育所や学童保育の充実が不可欠になると思います。

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