飛行機で読んだ1冊~「がんでもなぜか長生きする人の心の共通点」

私が飛行機で移動中に読む本のことをこのブログでも書いてきましたが、今回から「飛行機で読んだ1冊」と題して、時々書きたいと思います。長崎~羽田間は約2時間あり、ゆっくり読書できる貴重な時間です。12月10日に神戸三宮・ジュンク堂で買った、保坂隆氏(聖路加国際病院精神腫瘍科部長、慶応大学医学部出身、1952年生まれ)「がんでも、なぜか長生きする人の「心」の共通点」は面白くて、3回読み返しました。長寿社会となった現在、二人に一人は癌にかかると言われており、「癌と付き合いながら生きる」ことが必要になってきています。癌になることは悪いことばかりではなく、癌になってから、家族や友達のありがたみが解ったという人も多いのです。第5章「何があっても心穏やかな人の共通点」に、病院の談話室で、「「お味噌は煮込んじゃだめよ。煮立ったらすぐに火を止めないと、風味が飛んでしまうから」という奥さんの言葉を真剣な表情で書き取っているのはご主人で、まるで先生が生徒を特訓しているようにも見えました。」というくだりがあります。「もっと早くお料理を教えてあげればよかったのに、ごめんね」と奥さんがご主人に言うシーンは、病院スタッフの間でも評判になり、涙を流す人も多かったと言います。筆者は、「死を次の次元への旅立ちと考えれば、生きる意味や自分のミッションが見えてきます」と述べ、スピリチュアルに生きることで、「心が震えるような体験ができる」と締めくくっています。癌でも長生きするための人間の英知は、精神性や前向きに生きる姿勢にあると思いました。

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