ライフネット生命出口治明社長と会う

1月31日午後6時40分、新社会人ネットワークのアレンジでライフネット生命の出口治明社長と長崎市出島交流会館でお会いし、出口社長と私は、若い時からそれぞれ日本生命・三井銀行という日比谷の隣り合わせのビルで仕事をしていたことになることがわかりました。午後7時から「地域起こしを考える」と題した講演をお聞きしました。内容は、「経済合理性と競争を活用した地域振興策」と言ったお話しで、観光・物産・雇用分野で民間人らしい発想が光っていました。①日本は中高年国として「お金に稼いでもらう」必要があるのに、いまだに若者国のように輸出で稼ごうとしている、②民主党は「分散(地方の自立)・競争(グローバル指向)」を目指すことが期待されてきたが、実際には「分散・談合(鎖国指向)」の国家としている、③日本は先進国の中では珍しくメデイア情報に頼っていて、自分の頭で考えない、と言った3つの「ねじれ」が生じているという論は、私もエコノミストとして、経済産業省大臣官房の「新社会システム研究会」などで客観的に論じてきましたが、「日本をどういう国家にするか」(国家戦略)を考えるうえで重要な視点だと思います。私が最も驚いたのは、出口社長が三重県出身だとは聞いていたのですが、伊賀上野(現・伊賀市)だとは知らず、私が隣村の阿山郡島ヶ原村(現・伊賀市)に生まれ育ったので、ここでも隣り合わせだったことで、不思議な縁を感じました。私は、銀行・証券分野の低コスト・低料金チャネルを作るためアメリカ・イギリスのインターネットビジネスを研究し、導入してきた企画担当であった時期がありますが、出口社長はインターネット保険分野を始められた方で、ネットビジネスの推進者という点でも類似しています。私はさらにインターネットを単に低コストツールとしてだけ活用するのではなく、インターネットによるデータ集積・分析につなげることにより、ナレッジマネジメントに応用した事例に深くかかわり、ネットによる専門家と企業・個人を安価にリンクする㈱コンサルテイングファームの顧問として、元金融財政担当大臣(小泉内閣)の竹中平蔵氏を迎え、一緒に「学習する会社のナレッジ・コラボレーション」(かんき出版)を出版したことも懐かしく思い出されました。

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