古都奈良の美しさは静けさとともに~僕の好きな風景

10月19日早朝、観光客がほとんど通らない東大寺大仏殿の裏から正倉院の横を通り、二月堂に上がる土塀の道が、私が子供の頃から好きだった、古都奈良の最も美しい、奈良らしい静かな一角です(画像)。聞こえるのは、柿の木を渡る風と細い鹿の鳴き声位で、道行く人も少なく、たまに法衣をまとった僧侶が通る小道です。二月堂の長い石段の下から回廊とお寺を見上げると、回廊の柱がリズミカルに並び、お寺へと誘ってくれます。この界隈は、風景のどこを切り取っても美しい、左右対称的でない素朴な「日本の美」を感じるエリアです。今は柿がたわわに生るいい季節ですが、冬の終わりの寒い時期にあるお水取りには松明を担いで走る「達陀(だったん)の儀」(二月堂修二会)が行われます。

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