長崎県央二市サミット開催~県勢浮揚の一つの核として発展を期待したい

1月15日、県央二市サミットの開催が長崎新聞・西日本新聞に大きく取り上げられました。長崎県における県央(諫早・大村を中心とするエリア)は、元々大農業地帯であることに加え、交通の要衝で企業誘致が進んだ地域であるため、人口よりも地域総生産(GRP)への寄与が大きいという特徴があります。一方、観光資源に恵まれているものの、従来の「観光」の概念では捉えにくかったため、注力されてきませんでしたが、「スポーツコンベンション」や「食」(食材・料理)を活用することにより、新たな観光を発展させることが可能な地域です。一つの市で観光に取り組むよりも、複数の自治体で取り組んだ方が、地域の多様な魅力を楽しんでもらうことが可能となります。当日は、「幻の蕎麦」と言われる諫早市高来町の「どろり蕎麦」が提供され、蕎麦本来の味を楽しみました。県央は新幹線開業後、県経済の中心とすることも可能で、定住人口の増加が予想されますが、多様な魅力の創出により、福岡等他地域からの移住が進むと思われ、この観点からもスポーツと食は不可欠だと思いました。(画像は1月16日付西日本新聞記事。写真中央が私です。)

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長崎県央二市サミット開催~コーデイネーターを務めさせていただきました

1月15日、大村市シュシュで開催された「県央二市サミット」のパネルデイスカッションで、コーデイネーターを務めさせていただきました。パネルデイスカッションのテーマは、二市の観光の特徴・強み・弱み、新幹線開業までの展望を踏まえて、①農業と食、②スポーツコンベンション、での連携について、両市の市長・市議会議長・商工会議所会頭にお話しいただきました。最後のまとめで、地域資源・魅力をどう生かすかが重要で、地の利・豊富な土地資源・熱い思いの人が両市に共通した資源であることを話しました。(画像は、大村市シュシュから大村湾を望む風景。福重の田園風景が広がる。)

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NBCラジオおはようコラムで「2013年長崎県経済の三大テーマ予測」を取り上げます

1月9日から、NBCラジオ私の「おはようコラム」(午前8時25分から)で、「2013年長崎県経済の三大テーマ予測」を取り上げます。第一回(1月9日)は外国人観光客、第二回(1月16日)は住宅・建設・不動産、第三回(1月23日)は造船・電機・環境の分野から大胆に予測します。この三つの分野は、今年以降の長崎県経済・企業経営を大きく左右すると考えられるからです。興味のある方はお聴きください。(画像は福江から上五島町奈良尾に向かうジェットフォイルから見えた厳かな風景。離島にも外国人観光客が目を向け始めている。2012年12月20日撮影。)

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昨年末「Makers」を読みました~新しい「物作りの時代」が始まる予感

12月28日夜、skymarkで長崎から東京に移動する機中で、Chris Andersonの「Makers」を夢中で一気に一冊読んで仕舞いました。「第二次産業革命」が化学産業・石油精製・内燃機関・電機製品の発達を指すとすると、「第三次産業革命」は情報の時代(information age)を形成し、computingとcommunicationが「頭脳の力」(brain power)を増幅させ、生産性を上げたり、新しい商品を創造することです。web世代がreal world(実際の物作りの世界)に目を向けるとき、発明や斬新なデザインを、デジタルでバーチャルに作り上げることができるように変わってきています。これは、私のようなエコノミストから見ると、デジタルな技術を使えば、大量生産と技術革新しかコストを下げる手段がなかった時代とは異なり、安価に少量多品種の製造を実現できるようになります。私が若い時から金融の世界で研究し、取り組んできた「インターネット・バンキング」や「インターネット証券取引」(今や当たり前になっている)が単に取引手段のコストダウンだったのに対して、人間の頭脳で考えたアイデア・意匠を試作・製造するコストを大幅に下げられることは意義の大きなことだと思います。地域産業を考えても、例えば、医療福祉器具の中でも、患者・ユーザーの個別性の高い義肢・義足・人工乳房等をデジタル技術で安価に作ることができれば、社会的厚生が高まるに違いないと思います。もちろん、大量生産のメリットを享受すべき分野も大きいですが、個別性の強い自動車・家電・住宅等を製造する企業も高い売価で販売しなくても存在することができるようになり、あるいは試行錯誤がしやすくなり、様々なベンチャー企業が出現する可能性を高め、「成長戦略」にも資すると思います。ただ、そのためには、一定の「規制緩和」は必要となります。長崎の土産物(アクセサリー・工芸品等)のデザインや製造なども資本が無くても、小さなリスクで製造販売できるようになるに違いありません。そして、地方こそ、流通・通信コストを削減できるデジタル技術をもっと自由に、製造に活用し、地域・全国に販売すべきではないかと思います。(画像は2012年ロンドンオリンピック開会式でイギリスが農業国から工業国に変わる「第一次」産業革命を表現した演出。煙突と蒸気が象徴的。)

 

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長崎新聞「佐世保中心部変わる商業」で取材・掲載されました

1月4日の長崎新聞の特集「佐世保中心部変わる商業」(14面)で、12月に私が取材された記事が掲載されました。佐世保中心部は、三ヶ町商店街再開発事業と、させぼ五番街(佐世保駅西側)の商業施設設置が同時並行で進められています。前者は、栄・常盤地区に4つの複合ビルを建設し、店舗だけでなく、住居・福祉施設・行政施設等が誘致されます。後者は、三ヶ町・四ヶ町商店街とは離れており、土地を所有する佐世保市が公募した結果、食品スーパーを核とした商業施設が建設されることになっています。佐世保市の中心商店街は、全国の商店街の中では集客力を発揮していますが、それでも郊外立地型の大型商業施設との競合が増えてきており、商店街が「商業振興の場」から「生活の場」へと変わってきていることは否定できません。逆に生活の場が利便性の高い中心地に立地することは、高齢化を展望すれば望ましいことです。従って、中心地での一定の商業機能は確保されなければならず、そのためには、個店の経営のみならず、街作り会社等の経営も重要となります。エリア人口を減らさず、エリア全体の売上を上げ、雇用を守ることがマクロ経済面から見た行政の目標となり、そのために、各商店街・商業施設がどのように共存共栄を図っていくか、全体プランと調整能力が問われています。

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長崎「エキゾチックジャパンへの旅」展見学しました~江戸から明治の長崎の実相が蘇る

1月6日早朝8時半、長崎歴史文化博物館展覧会「エキゾチックジャパンへの旅」を見学しました。長崎と横浜の居留地時代を中心に、版画「野々上コレクション」と、長崎大学付属図書館が所蔵する「幕末・明治期日本古写真コレクション」を資料として、当時の両都市の風景や生活を描いた展覧会で、細かく見ると、色々なことがわかってきます。例えば、展示室に入って間もないところに、江戸前期に描かれたとされる「瀬戸内海地図屏風」がありますが、瀬戸内海から佐賀辺りまでは詳しく書かれていますが、長崎に関する情報はほとんど書かれていなくて、島原半島の形も良く計測されてなかったことがわかります。「諏訪神社境内」も、本殿に向かう階段には屋根付き渡り廊下になっていたのですが、今の諏訪神社では階段だけとなっています。「諏訪神社の青銅の馬」も今はブロンズではなく、場所も変わっています。伊勢宮の前で待機する古写真「人力車」の人夫(引手)も、褌着用で、当時洋式下着はまだ一般的には普及していなかったことがわかります。1895年(明治28年)撮影の「高島百間崎第三坑写真」に、積み上げられた材木が写っていますが、燃料あるいは坑木として材木が使われていたのではないかと思います。一つ一つの資料を良く見ていくと、一般的に知られた、外国船が密集していた長崎港や今は無き長崎ホテルなどとは別の、人々の生活や近代化産業遺産の真相が生き生きと見えてきて興味が尽きません。今回の展覧会は「図録」が頒布されていないので、見学者の記憶から消えていくでしょうが、貴重な資産である版画や古写真をできればどこかで見れるようにしてほしいと思いました。また、資料に対する時代背景等の的確な解説をつけるためには、研究者を充実させる必要があるとも思いました。楽しい展覧会なので、まだ行かれてない方は是非行ってみてください。(画像は諏訪神社境内にある「諏訪荘」2013年1月3日撮影=大正9年長崎の豪商永見寛二氏が建築した無節の栂材を使った大正期の代表的な日本建築。天皇皇后両陛下も皇太子時代に宿泊された。)

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2013年元旦に思う~「脱デフレ」から将来の日本を切り開く質の高い成長戦略国家へ

元旦は朝から快晴で、自宅近くの須賀神社に初詣に行きました。今年は10月に第62回伊勢神宮の式年遷宮が予定されており、過去20年間続いた「米の坐(よねのくら)」から今年からの20年間の「金の坐(かねのくら)」に移ります。これは「凶」の20年間で、政治は外交が中心となり、過去の歴史を見ると、騒乱・戦争といった動乱が起こりやすいとされています。私は「平和な時代が経済を良くする」と考えてきましたが、過去20年間は経済が大きな成長を見せない中でデフレが続いてきたので、今年からの20年間は「脱デフレ」すなわち、動乱の中で「外需・内需」が「インフレ」を誘発するという考え方もあると思います。昨年12月から兆候が見える「円安がインフレを招きかねない」ということは輸入物価の上昇を通じて起こりますが、「インフレが更なる円安を招く」という点もあり得ることで(物価上昇は通貨価値を下落させる)、資源価格が上昇し、更なるコストプッシュ・インフレを起こすというのが、これまでの経済の常識でした。同時に金利上昇が見られ、コストの製品への価格転嫁をしやすくなり、企業収益は増加するというのが、景気循環の通例でした。消費税率8%への引き上げだけでも消費者物価を2%程度引き上げる効果があるので、これの2%程度のインフレターゲット目標が設定され、景気拡大が起こって目標を達成すると、物価は4%程度上昇することになります。金融緩和と拡張的財政の組み合わせ(ポリシーミックス)で景気拡大・物価上昇・金利上昇は可能となります。シカゴ流のマネーサプライ重視の金融緩和は日本の場合、まだ効果があり(米国・EUは限界に近づいている)、拡張的財政は復興需要と日本最後のインフラ整備(修繕・更新需要対応)と成長戦略(医療福祉・ライフサイエンス分野・環境分野)に使えば、景気は拡大すると思います。大きな課題は「適度のインフレ・金利上昇」です。日本の国力が低下する中で、高齢化する国民(年金生活者が増加)がインフレに耐えられなければなりませんし、長期金利上昇により増加する公債の利払いに耐えられる財政にしなければなりません。そのためには、日本の応用技術・研究開発・サービスの質の高さを活かす「成長戦略」が求められており、その前提となる年齢を問わない「人材の活用」と「教育」が不可欠だと思います。(画像は東京都新宿区・須賀神社の元旦の茅の輪くぐり)

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国際技術動向調査ユニット会議(第1回)が開催されました~医療・福祉・機能性食品分野

12月27日午前、長崎県産業振興財団の「国際技術動向調査ユニット会議」の第一回会合が開催され、私が議長に選出されました。これは、長崎県が文部科学省「地域イノベーション戦略支援プログラム」の採択を受け、県内の産学官のリソースを効果的に活用し、医療・福祉・機能性食品分野の研究成果の事業化を戦略的に展開する中で、技術・商品の国際的な優位性を調査するために設置されたものです。具体的な技術シーズの国際的評価、国外における市場ニーズの調査が活動内容となっています。私からは、この分野は開発に時間・資金がかかるので、県内企業で福祉機器等既に研究開発が進んでいる案件も取り込んで、アジア・欧米に輸出できる商品を増やすことも実施すべきであるとの意見を申し上げました。

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KTN年末番組収録しました~長崎ヒット番付2012

12月25日午後、KTN(テレビ長崎)の特番「長崎ヒット番付2012」のコメンテーターとしての収録をスタジオでしました。「長崎県内2012年の事件・現象」にアンケートによる順位付けをして私がコメントするものです。私がコメントさせていただいたのは、全国ブランド店の出店、節電、Vファーレン長崎のJ2昇格、世界新三大夜景・長崎、来年のテーマです。興味のある方は是非12月29日の番組をご覧ください。(画像は長崎港の三菱重工長崎造船所。世界遺産候補・九州・山口の近代化産業遺産群の構成資産がいくつかここから認定される可能性がある日本近代産業史の中核。私の個人的な2013年長崎ヒット番付No.1にしたい候補です。12月20日撮影。)

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来年はJ2に昇格したサッカーチームVファーレンに期待したい

12月23日、大村市での打ち合わせのため、JR大村駅を降りて気づいたのが、列車(シーサイドライナー)の車体に大きく描かれたVファーレンの絵でした。飛行機の機体に描かれたスポーツ選手の絵は見たことがありましたが、電車は初めてでした。Vファーレンは今年J2に昇格が決まり、12月20日には高木琢也監督就任が発表されました。私は平成18年度、Vファーレン長崎将来像検討会議の委員を務めさせていただいたので、J2昇格の喜びはひとしおです。その際に議論した、「試合の勝敗と経営とは別」という点は、全国でサッカーチームが負け続けると経営も厳しくなるという現実を見るにつけ、必ずしも当たってなかったなと反省しています(笑)。Vファーレンには是非勝ち続けて欲しいと思います。

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