全国鯨フォーラム2011唐津出演

10月29日、全国鯨フォーラム2011唐津が唐津市呼子スポーツセンターで開催され、パネルデイスカッションにパネリストとして出演しました。テーマは「西海地域における鯨文化圏の連携を目指して」で、ほかのパネリストは、坂井俊之氏(唐津市市長)、八幡崇経氏(呼子鯨組代表)、谷口繁美氏(呼子町地域婦人会会長)、安永浩氏(佐賀県立名護屋城博物館学芸員)、岸本充弘氏(下関市産業経済部水産課総務係長)、久富大輝氏(平戸市観光商工部商工物産課)でした。私からの提言として、①国の補助金等を用いた広域圏での観光客誘致の取組、②関係自治体での協議会立ち上げ(シュガーロードと同様)をお話させて頂きました。①広域圏での観光客誘致は、全国でも例を見ない「オンリーワン」を武器とした集客都市の集合体を作ることにより、地域間競争に勝ち抜くことと、リピーターを増やして集客の安定化を図ることが必要になります。②を具体化するため、メンバーとしては、唐津市・平戸市を中心に、下関市・壱岐市・新上五島町などが中心となって協議会を立ち上げることがやりやすいと話しました。

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世界の資金の流れが変わった

10月26日早朝、インドが政策金利を0.25%引き上げ、同時にこれが最後の利上げとの宣言を行いました。これまでは中国・ブラジル・インドなど新興国への投資が旺盛で、併せてアメリカのQE2(金融緩和第二弾)政策の影響で商品等物価上昇が進行し、利上げなどの投資抑制策が講じられるほどでしたが、今は欧州財政危機・金融機関の資金繰り悪化を反映して、新興国からお金が流出しています。現時点では相対的に問題が少ない日本・アメリカなど通貨のしっかりした国にお金が向かっており、円高・ドル高となっています。欧州問題は近々一旦は緩和されて、リスク・オンの状態となり、欧州・新興国にもお金が戻ってくると思いますが、今後1年半にわたり、たびたび欧州問題が頭をもたげてくるため、不安定な資金の流れとなると考えます。10月25日アメリカのケースシラー住宅価格指数が期待外れに終わり、コンファレンスボードの消費者信頼感指数が悪化するなど、アメリカの景気が悪化する懸念がくすぶっており、FRBやニューヨーク連銀の主流派理事がQE3をほのめかすなど、さらに円高が進む可能性があり、日銀が今日明日に金融緩和を行っても余り効果がないことが予想されます。欧州問題・アメリカ経済が安定しない場合には、今後1年半の間に1ドル=45~50円まで円高が進行する事態も覚悟せざるを得ないと考えます(そうなって欲しくないですが)。ただ、冷静に世界経済を見れば、大幅なインフレにならない限り、長期にわたり成長が見込まれる新興国に資金の一部が必ず投資されると思います。

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成功しているビジネスは経営者が不在でも機能する

スモールビジネス向けの経営コンサルテイング会社E-Myth Worldwideの創設者、マイケル・ガーバー氏が「マイク・リットマン・ショウ」に出演した際に、「成功しているビジネスは経営者が不在でも機能する」という話をしました。偉大な起業家は、偉大なストーリーを語り、社会の何等かの課題を解決できるソリューションを形にしたビジネスモデルを作り上げます。これは、誰が経営者であっても構わないところまでモデル化するシステムで、フランチャイズの形式をとることもあります。起業家はこうなって初めて時間と富を得ることができるのです。マイケル・ガーバー氏はマクドナルド、キンコーズ、ドミノピザなどの事例を挙げていますが、独自のビジネスモデルとブランド力を手にした企業に最も関心があるのは、ウオーレン・バフェット氏のようなバリュー投資の投資家ではないかと思います。もちろん経営者が不要ということではありません。私の経験でも、ビジネスモデルを進化させないと環境変化に対応できないし、組織管理・人材管理を行わないと、商品・サービス・システムの維持すら難しくなるからです。私に会いたいと言われる経営者・起業家の多くは、どのように強固な収益力を維持できるビジネスモデルを作るか相談したがっています。そして現在の我が国に最も欠けているのは、このような企業を作ろうとする精神だと思います。挑戦と創造がなければ成長はありません。

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企業経営は目標が最も大事

10月5日、私と同じ1955年生まれのステイーブ・ジョブズ氏が56歳という若さで亡くなりました。膵臓腫瘍が転移していたようです。私は本人に会ったことはありませんが、私のアメリカ時代から、同年のビル・ゲイツ氏と並んで、IT業界をリードしてきた人物でした。私が銀行のリスク管理部門で日本でも最初の統合リスク管理システムの開発プロジェクトの責任者として30名程度の20歳台の若い突出した人材を預かっていたことから、彼らから最先端のパソコン技術などを教えて貰うことがあり、必ず二人の名前が出ていました。スティーブ・ジョブズ氏が残した言葉はいろいろありますが、「目標は最も大きくなることでも、最も金持ちになることでもない。私たちアップルの第一の目標は世界一のパソコンを作ることだ。」が印象に残っています。「最も大切な目標は何か」が忘れられ、利益が第一の目標になった途端、企業は力を失ったことは、アップルの歴史が証明しています。企業が成長の過程で陥りがちな罠をこの話は教えています。人生の目標も同じではないかと思います。

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博多港湾施設視察(その2)

10月23日午前、シテイマラソンで交通規制がかけられている中、9月17日で見きれなかった博多港の西側半分を港湾施設・都市設計の専門家に案内していただいて視察しました。博多埠頭で離島(壱岐・対馬)ターミナルビル周辺の再開発について議論した後、鮮魚市場、シーサイドももち・福岡タワー・マリゾン・福岡市立博物館・周辺、マリノアシテイ福岡を訪問しました。福岡タワー周辺は、テレビ局があることで、情報発信力が格段に高まっていると思います。その後木の葉モール橋本、第二キャナルシテイ等商業施設を専門家として視察しました。第二キャナルシテイは商業施設としてにぎわっていましたが、土日の混雑時には動きにくい客動線だと思いました。若い時からアメリカ・サンデイエゴのホートンプラザ等の施設作りを見て研究していた私は、もともと福岡地所の商業施設開発力の優秀さを感じていましたが、改めて認識させられました。

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若い人材・経営者を育てる

私はここ9年間は長崎に住み、長崎県・九州地方を中心とした地域振興・地域作りのための戦略作り・実行・人材育成を行ってきました。ただ最近、全国の企業経営者などから(大企業・中小企業問わず)、成長企業にするためのアドバイス依頼や、人材育成のためのセミナー・講演依頼が多く、長崎を拠点に、自宅のある東京、実家のある関西など積極的に対応しています。約20年間に及ぶ企業戦略・組織戦略等のコンサル経験を活かし(MBA・中小企業診断士として)、また、長崎県内の公的企業・医療法人・福祉法人等の経営支援経験を活かし、少しでも成長を目指す企業・伸びようとする若い人材の育成に努めています。長崎県内でも私が個別企業の育成の実績があることを知らない人が多かったようですが、時代が極めて個別具体的なアドバイスを求めているので、個別業界や企業経営の講演などをすると、「大変面白かった・役に立った」と言われることが多いのです。関西などで成長企業の経営陣と話していて、講演・アドバイス等していて手ごたえを感じる人材も多く、「日本もまだまだ捨てたものではない」と感じています。私の若い時代からの経験の一部はこのブログでも公開していますが、私を育ててくれた社会にお返しするためにも、熱く前向きに頑張る若い人材・経営者を支援し続けたいと思います。

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医療福祉関連産業の成長を目指して

私は、長崎県は、今後医療福祉関連産業の成長を促進することが、安定的な地場産業を育成するうえでも必要と考えてきて、病院の経営改革や福祉施設の増設・レベルアップに取り組んできました。それは、利用者・入所者のニーズに長崎県の気候・風土・人材がマッチし、雇用の確保を通じて人口の増加(または減少の抑制)が見込めるからです。行政側からは、介護保険等財政負担の増加を懸念して、施設の増設に消極的な意見も聞かれますが、試算すると少なくとも現行制度では財政的にプラスです。県内に医療のバックアップを受けた「福祉地域」をいくつか作りたいと思います。一方、医療福祉の産業化に伴い、医療・介護機器、医療IT企業など、関連産業の育成に注力することも必要です。財団法人ながさき地域政策研究所では、長崎県から「平成23年度長崎県医療福祉ニーズ発事業創出事業調査業務」を受託させていただき、医療福祉関連企業育成に取り組んでいます。10月19日には、私自身も委員をさせていただいて来た社団法人中小企業診断協会で、東京や全国ベースの同分野の診断士にも協力してもらうため、打ち合わせました。同事業で国・県の支援を受けた県内企業が地場産業として根付き、専門分野で全国的な企業に成長していただきたいと思います。

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上海航路が定着するための条件

10月19日のNBC「おはようコラム」で、私の提言「魅力ある長崎の都市作りと港の発展を目指して~海洋県長崎の時代へー上海航路が定着するための条件ー」の概要を取り上げました。これは、11月3日の上海航路の試験航行に先立ち、①上海航路が定着するための条件と、②今後の課題をまとめたものです。①については、A.他港にない魅力としての景観と歓送迎演出力、B.地域としての集客力アップ、C.発展性のある港としての港湾整備、D.陸路交通との結節の重要性、②については、A.国際コンベンション開催への準備、B.港湾整備技術を活かした東日本大震災復興への寄与、について述べています。2012年1月からの定期運航に向けて、周到な準備を行い、地域の発展を成功させたいものです。

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経済同友会佐世保で講演

10月17日正午から、長崎経済同友会からの依頼で、佐世保玉屋8階文化ホールで「県北の将来を築くために今やるべきこと」と題して講演を行いました。内容は、①県北振興の在り方(A経済成長、B生活の安心確保、C期待されるプロジェクト)、②上海航路、③新幹線整備で長崎県に飛躍的発展を、でした。期待されるプロジェクトでは、西九州自動車道、ハウステンボスの展開・上海航路、世界遺産登録(教会群・近代化遺産)、西九州統合型リゾート・カジノ誘致、環大村湾エコツーリズム協議会などを取り上げました。このテーマに加えて、会場からは、世界経済・為替を始めとする今後の経済の見通しや、みなと地区の街作りの在り方などについて活発な質問がありました。

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長崎県近代化遺産研究会シンポジウム開催報告

10月16日午後、長崎県近代化遺産シンポジウムが県美術館ホールで開催されました。当日は約60名の方々に出席していただき、ありがとうございました。長崎県立東高校からも、広松先生他3名の生徒さんに出席いただきました。長崎大学工学部岡林隆敏教授の長崎県近代化遺産全体に関する凝縮されたご講演(県内外の近代化遺産に関する豊富かつ貴重な地図・写真を紹介)に続き、私が、今回発刊されたガイドブック「長崎県の石炭産業と近代化遺産」の構成・概要を説明しました。上海丸就航時代の雲仙は1,000人を超える上海・アジア各地からの避暑客であふれていた様子や、島原半島の口之津港が三井三池の上海向け石炭積み出し中継港だったころの写真も紹介されました。パネルデイスカッションは、①石炭と石炭産業、②長崎県の石炭産業が日本の近代化に与えた影響、③九州・山口の近代化遺産の世界遺産登録を目指す動きについてデイスカッションを進め、最後に会場との質疑応答となりました。パネリストは宮川雅一氏・岡林隆敏先生・井石尚子氏・長崎東高校山川氏、コーデイネーターは菊森が務めました。岡林先生からは、県民・市民の近代化遺産に関する意識の醸成を背景として、県内に豊富にある近代化遺産の文化財登録を進めること、次世代に引き継ぐために研究者を育成することの重要性についてご指摘がありました。約三時間のシンポジウムとなりましたが、途中で帰る方もおらず、会場には終始熱気があふれていました。

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