NBC長崎放送あさかラ経済コラム12/29放送分「2018年長崎経済の見通し」~来年もよろしくお願いします

昨年12月28日、「2017年長崎経済の見通し」として、「輸出産業やインバウンド観光が伸び、良好な経済を実現。造船業界の動きには注視。」と申し上げました。予想通りになったと思います。

2018年は北朝鮮の動向やアメリカ長期金利の上昇、中国経済の成長鈍化など不安定要素もありますが、総じて良好な経済状態が続くと思います。長崎県経済は、個人消費が大きく落ち込んでいないこと、観光も変動は大きいものの堅調に推移していること、企業の設備投資が伸び始めていることから、持続的成長が可能であると予測します。生産面では、機械・重電・電子部品・水産が拡大しており、雇用についても有効求人倍率が改善傾向を続けており、一人当たり名目賃金もプラスに転換しているので、景気は安定的に拡大すると思います。

2018年の長崎経済が行うべき課題は、①観光の高付加価値化により観光客一人当たり単価を上げること、②安定雇用につながる製造業等地場産業の育成と、先進的製造業(ロボット・AI・自動車関連・医療福祉関連等)の誘致、③DMO(観光推進機構)の整備と実行(観光客動向分析等に基づくマーケテイング、ICT情報技術の活用等)、などです。

最後に、2018年の長崎経済を天気予報に例えると、「晴れ。ただし2019年に備えた雨傘の準備を早めに。」となると思います。

拙著「地方創生の成功法則ー地域振興における効果的な人口・観光・物産振興政策のあり方」が2018年1月から、amazon書店で販売となります。地域経済政策の根本原理と地域経営の参考としていただければと思います。来年もよろしくお願いいたします。(画像はシンクながさき執務室にて。英国王立写真家協会会員・三宅善夫氏撮影。長崎くんちの写真集で有名。)

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