9月3日午後、私が委員長を務めさせていただいている「新たな半島振興に関する検討会議」第二回会合がマスコミ公開で開催され、「半島振興の方向性」について議論されました。半島振興の方向性については、①半島振興の必要性、②半島の将来像、③今後の半島振興のあり方に分けて議論しました。②半島の将来像では、A.地域外との交流により賑わう地域、B.自然や歴史文化など地域の特性・財産を活かした産業があり、雇用の場となっている地域、C.住む人が誇りを持ち、いきいきと暮らせる地域、が挙げられました。この会議は、平成27年3月末に失効期限が到来する半島振興法の改正・延長に向けて検討・提言を迎えるものです。半島は、離島と比較して地域の隔絶度は低いものの、経済的には、交通基盤・産業基盤・生活基盤等で類似した課題を抱えています(例えば紀伊半島南部・島原半島・西彼杵(にしそのぎ)半島・下北半島・能登半島・大隅半島・国東(くにさき)半島など)。私は、地域の自立に向けた努力を支援するためにも、半島地域に対し、①実践的地域人材育成への支援(キーパーソンの発掘・事業支援等)、②財政支援措置、特にハード・ソフト事業の双方に使える過疎対策事業債の拡充、高規格道路・半島循環道路等の整備に係る国庫補助率のかさ上げ、税制(固定資産税減免等)の拡充を図ることが制度面の支援策として必要だと思います。(画像は島原半島の入口愛野展望台から千々石・雲仙方面を展望。千々石断層から奥雲仙に掛けては秘境でパワースポットとしても注目されている。2012.9.9撮影。)

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