7月31日夕方、ホテルのテラスでビールを飲みながらひっきりなしに飛行機が離発着する大村湾の夕日を楽しみました。大村湾は世界最大級の「閉鎖性水域」です。佐世保近郊の早岐(はいき)と西海橋の細い海峡を通じてしか外海(がいかい)に通じていません。湖のように常に波がないので、島は裾まで緑に覆われ、ナマコや魚介類の肉質が軟らかいのが特徴です。私が初めて長崎空港に降り立ったとき、飛行機から湾を眺めて、スウエーデンからノルウエーのフィヨルドに似てると思ったほどです。大村最大の観光資源は、「天正少年遣欧使節」を送り出した大村純忠の居城があるという事です。長崎県立図書館でこの遣欧使節の記録を調べていて、当時としてはあり得ないほど重要な歴史だと思いました。大村市は様々な観光資源を開発することも重要ですが、天正少年遣欧使節が最大の明るい話題で、長崎県だけでなく、日本の将来を照らすような歴史的事実だと思います。私はかねてより、大村市に「天正少年遣欧使節」の記念資料館をつくり、全国の青少年に来てもらい、海洋国家日本の将来に思いを馳せてもらいたいと考えてきました。「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」がユネスコの世界遺産候補として登録を待っている中で、「過去の遺産」ではなくて「未来の遺産」として天正少年遣欧使節の本家本元としての大村市を全国にアピールすべき時が来たと思います。(画像はホテルのテラスから見た大村湾の夕方の神秘的なひと時。中央にうす島が見える。) Volume Pills

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