6月26日、日本の南極海での調査捕鯨を豪州が違法と訴えた国際司法裁判所での口頭弁論が始まりました。27日のNHKニュース全国版は、長崎市内の鯨料理提供店を取り上げていました。長崎県を始めとする西九州は江戸時代から西海捕鯨の基地として発展し、「鯨食文化」を育んできた土壌があります。私他数人が発起人となり、長崎県の「鯨食文化」を次世代に継承し、「食の街・長崎」として食の魅力を観光に活かすため、「長崎の鯨食文化を守る会」を発足し、長崎市と一緒になって、鯨料理普及に取り組んできました。実際、全国の鯨消費量の1割強が長崎県内で消費されています。私の子供のころの関西を思い出せば、牛肉よりも価格がかなり安かったこともあり、「鯨鍋」(大阪の「はりはり鍋」など)が普通の食生活に取り入れられていました。裁判の行方が注目されますが、福岡から対馬・韓国行きの高速船に鯨がぶつかったり(それだけ頭数が多いということ)、長崎県内で定置網にたまに鯨がかかることもあるので(規制の例外として手続きすれば地元で食べることが認められている。)、伝統的な地域の食文化は守り継承できるといいなと思います。

カテゴリー: 観光, 長崎,   パーマリンク

コメントは受け付けていません。