6月5日昼、安倍総理の講演で「第三の矢」である成長戦略が公表されました。もっとも、五月から徐々に内容は明らかとなって報道されていましたが。直近で市販薬のネット販売の解禁が決まったりしていましたが、成長戦略の内容は、「もう一歩踏み込んだもの」を期待したからか、公表後、日経平均は大幅に下落しました。日本時間の今朝の欧米の新聞も、「規制改革・労働市場改革に踏み込んでいない」など、厳しい論調が出されています。私は、ここ数年の政権で成長戦略が打ち出されては消えてきた現実を考えると、民間の活力を引き出し投資促進につなげるため、大胆な規制改革・税制改革を行うべきであると思います。私が経済講演で良く挙げるのは、1990年代以降のスウエーデンの事例で、経済成長と財政再建の両立に成功できた要因は、①為替相場の大幅減価による輸出増加、②企業のIT導入等による生産性向上、③女性の労働力活用と子育て支援施策などによる需要・生産の拡大です。「三本の矢」のうち、金融政策は為替・金利等金融現象、財政政策は需要拡大に有効ですが、これだけでは中期的な経済効果には限界があり、経済構造自体を変え、民間活力を引き出すためには、大胆な規制緩和・労働市場改革・国家戦略特区や年限を設けた税制改革など投資と生産など中期的な成長につながる政策が必要だと思います。そして、国家の経済成長機会を「知恵を絞り頑張る地方」「民間活力を引き出す地方」にももたらすような仕組み・ルール作り(貿易・観光・医療福祉など)が求められていると思います。私も農水産品輸出・IR(統合型リゾート)・医療福祉サービス等で貢献したいと考えています。(画像は三菱重工長崎造船所のドック。2012年12月20日撮影。) Volume Pills

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