NHK長崎ニュースコメント~長崎大丸閉店にあたって

8月1日、NHK長崎のニュース番組「見んと!長崎」の「さよなら大丸長崎店大盛況の最終日に密着」でコメント出演させていただきました。長崎大丸の源流は1854年(安政元年)に岡部徳太郎が創業した「徳島屋」で、1903年の「岡政呉服店」を経て7月31日の閉店まで157年続いたことになります。長崎の商業界をリードしてきたと言っても過言ではありません。閉店の要因としては、①百貨店という業態の限界(全国の百貨店業界と同様、オーバーストア+高コスト体質)、②中心市街地人口の減少、③長崎市の商業販売額自体の減少が挙げられます。より重要なことは、今後の再開と街作りです。閉店はさびしいですが、新たな業態での再出発は明るい話題です。ポイントは、①地域にとって核店舗の重要性は変わらない、②福岡商業圏への消費流出も少しずつ続く惧れがあるので、物販だけでは環境が厳しい、③店舗構成としては、物販+サービス+公共的役割(子育て支援拠点、観光客向け歴史文化発信拠点)、④地域に欠かせない高齢者対応店舗となる道もある、⑤行政からの支援も商業政策だけでは限界があり、定住政策と合わせた政策が必要になる(コンパクトシテイ化)などです。「まちなか」に必要な核店舗として再出発していただきたいと思います。

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