長崎県離島研究シンポジウム~観光振興に向けた本格的な取組が必要

6月27日午後、長崎県離島研究シンポジウムを開催させて頂き、パネルデイスカッションで「どうすれば離島への観光客を増やせるか?」について、私がコーデイネータとなって議論を進めました。①離島航路改善(船の改善・運賃低廉化)が観光振興に大いに役立つとともに、観光客の増加が船会社の経営に大きなプラスになること、②離島の観光振興には運賃の高さ・欠航対策など制約もあるが、顧客ターゲットの明確化、情報発信、受入体制・冬の対策などを図っていくことにより、伸ばすことができるとの意見が多く出されました。野母商船㈱村木昭一郎社長からは、リプレイスにより、博多~五島間の「太古」がフェリーではなく、客船に生まれ変わることが紹介され、多様な顧客に対応するための「発想の転換」が必要であることを示唆されたと感じました。私の研究発表「離島観光の経済効果と成功の条件~世界遺産登録を目指して」でも取り上げましたが、新上五島町の国民宿舎を建替える際に、「リゾートホテル」を提案し、井上前町長の時に町議会の全員協議会の場でも説明し、現在の全国的に有名な「マルゲリータ」に結実した事例を考えると、離島のマーケテイング戦略が問われていると思います。五島列島は教会群(世界遺産候補)、高島・端島は世界遺産「明治日本の産業革命遺産」候補、壱岐・対馬は近代化遺産と、大自然・食と組み合わせると魅力的な観光資源を豊富に有しており、いよいよコーデイネート力が試される段階に入ったと思います。(画像は西日本新聞2014.6.28の紹介記事。)

 

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